正々堂々blog

衆議院議員川内博史の日記。

自治労鹿児島県本部定期大会

2005å¹´09月29æ—¥ | Weblog
今日は、ぼくの地元の連合構成組織である、自治労鹿児島県本部の定期大会が霧島で開催され、民主党鹿児島県連代表として挨拶してきました。

挨拶の要旨は以下の通りです。

1、総選挙では、多大なるご支援をいただきながら、民主党は後退をした。大変申し訳なく思う。

2、空中戦で負け、制空権を失った中で、空爆を受けながら戦った。

3、しかし、総選挙で主張してきたことに、みじんのゆるぎもない。なぜなら、小泉総理の改革は、その改革のメニューの全てが、「経済財政諮問会議」と「規制改革・民間開放推進会議」というこのふたつの会議体から出てきていて、両者とも新自由主義的経済学説をとる、急進的な経済学者と、大資本の経営者のみでメンバーが構成されている。

4、そこには働くものの代表、医療の代表、高齢者の代表、女性の代表、若者の代表、中小企業経営者の代表等一切入っていない。

5、だからこそ、小泉改革は資本の論理がむきだしになり、国民全体を幸せにする改革ではなくなってしまっている。

6、それをごまかす為に、劇場型の政治ショーが繰り広げられた。その象徴が、政策的には、郵政民営化であり、政治家としては小泉チルドレン、特に選挙後の杉村太蔵氏である。

7、前原民主党新代表は労働組合と決別するかのごとき発言を繰り返しているが、ぼくはそれは違うと思う。

8、小泉総理の目指す「小さな政府」はただ単に行政サービスを切り捨てていくだけの、大資本のための改革であり、一般国民には、社会保障の負担増や増税(サラリーマン増税)を痛みとしてもたらすことしかできないのではないか。ひとつの証拠として、給与所得者の給与が7年さがり続けている、という統計も発表された。

9、ぼく達は、社会が自由なだけでは国民全体を幸せにすることはできない、と思う。自由と民主主義に加えて社会的公正という原理原則を加味し、各界各層の皆さんと真剣に議論をする中で、真の改革、真の小さな政府を実現してゆかなければならない、と考える。

10、その意味において、労働組合のみなさんともしっかり議論し、今後「経済財政諮問会議」が仕掛けてくる公務員制度改革の議論について、「阻止する」とか、「守る」とか、いう古い言葉ではなく、「自分達も血を流す代わりに、霞ヶ関の高級官僚にも血を流してもらう」といった、真の公務員制度改革につながる、「論戦を張って」いただきたい。

11、一部に来年の9月になれば、小泉総理の任期がくる、そうすればこの改革劇も終わる、と思っていらっしゃる方もいるかもしれない。しかしそれは甘い考えだ。

12、なぜなら、一連の新自由主義改革は国と地方と合わせて、1,000兆円にも及ぶ財政の赤字から責任を放棄し、逃れたいと願う、霞ヶ関の高級官僚と、行政サービスのおいしいところだけを、利益としてつまみ食いしようとしている財界が、手を握って進めているもので、そのための装置として先のふたつの会議体を組織したのだ。

13、だから、この新自由主義的改革の流れが続いてゆくことは間違いない。

14、選挙の結果は、327対113になり、数では圧倒されている。しかし、論戦をするときは、1対1のケンカである。民主党は、国民全体の利益・幸せの為に論戦を挑んでいくことを誓う。

こんな感じの挨拶をしました。

丁寧に説明をしなければ、と思い話が長くなりすぎて議長さんに、最後「手短にお願いします」と注意されました。

自治労のみなさん、ありがとうございました。


医療保険制度改正に向けて

2005å¹´09月27æ—¥ | Weblog
総選挙の直前、7月20日に厚生労働大臣の私的諮問機関である「中医協の在り方に関する有識者会議」で「中医協の新たな出発のために」と題する報告書がまとめられています。

来年度に向けて予定されている、医療保険制度の大改正について注目すべき論点がいくつか挙がっているので紹介します。

1、診療報酬改定に関する企画・立案の在り方との関係を含めた中医協の機能・役割の在り方について

① 診療報酬の位置付けについて

② 診療報酬改定の改定率の決定について

③ 診療報酬改定に係わる基本方針について

④ 諮問及び答申のあり方について

上記の論点のうち、注目すべきは②の論点でしょう。

診療報酬改定の改定率は、医療費に係わる予算編成の際の算定根拠となる係数であり、その決定は内閣の権限である、と書いてあります。

ぼくは、ここには厳密な議論が必要だと思います。

a 診療報酬改定の改定率とは、そもそもどの法律のどの条文に根拠を持つ、文言なのか。

b 内閣の権限とは、「閣議決定する」という意味なのか。

c 個々の診療報酬について決定権を有している厚生労働大臣と内閣の関係はどうなっているのか。

先日、日本経済新聞に「政府が来年度の診療報酬改定の改定率を3%から5%引き下げる方針を決定した」

という記事も出ていました。

また、昨日の小泉総理の所信表明でも「社会保障改革」という言葉がありました。

年末に向けて、医療保険制度の分野においては、診療報酬改定率という言葉が、キーワードになると思われるので、追いかけて行きたいと思います。

なお、75才以上の方々の、後期高齢者医療保険制度については来月、厚生労働省試案(他の改正点も含む)が発表されるようなので、こちらも注目です。



開会式

2005å¹´09月26æ—¥ | Weblog
今日は、天皇陛下をお迎えして第163回特別国会の開会式がありました。

午後12:40から、午後1時30分まで衆参の議長・副議長や委員長に就任された先生方と共に、陛下をお迎えし、お見送りさせていただきました。

生まれて始めてモーニングを着ました。

もちろん貸衣装ですけどね。

陛下はシルクハットを左手に持っていらしゃいました。

議場で今までは議員として聞かせていただいていた、陛下のお言葉を今回は委員長として聞かせていただきました。

「難問山積の中、国民の為に頑張るように」とおっしゃっていました。

身にしみました。

身を粉にして働く覚悟を新たにしました。

午後2時から、小泉総理の所信表明演説がありました。

郵政の次は社会保障だ、とおっしゃいました。

小泉チルドレンの自民党新人議員が総理が改革という単語を口にするたびに無邪気に拍手をしていました。

改革の行きつく先が、国民の幸せにつながるものであるように、陛下の御言葉を思い出しながら、しっかり議論していくことを誓いながら、総理の演説を聞いていました。

委員長になりました

2005å¹´09月22æ—¥ | Weblog
今日、衆議院本会議終了後開かれた「沖縄及び北方問題に関する特別委員会」において、委員の互選により委員長に選出されました。

いよいよ、ぼくも委員長をさせていただくようになったんだ、と身の引き締まる思いでした。

ぼくの部屋は、第2議員会館ですが、委員長になると第1議員会館の地下1階に委員長室が割り当てられ、更に専用車と運転手さんも常時待機してくれています。

沖縄基地問題は、10月がヤマ場です。

普天間返還にむけて全力を尽くします。

北方領土問題は、11月のプーチン大統領の来日までに、どのくらいの交渉ができるかが課題でしょう。

委員長というポストで、どこまでできるか、しっかり勉強して、成果を積み上げていきたい、と委員長席で固く決意しました。

みんな!!みててください。


復活しました!!

2005å¹´09月21æ—¥ | Weblog
あっという間の解散で、ブログを中断して1ヶ月半・・・生きて帰ってきました。

4期目のスタートです。

あと3825票少なければ、復活できなかったくらい厳しい闘いでした。

おひとり、おひとりのご支援の重みと、これからの責任の重さをずっしりと感じた1ヵ月半でした。

今回の闘いは、1994年の米国のニュート・ギングリッチが巻き起こした共和党旋風に、総理が学んだものだと思われますが、僕たちは成す術もなくズルズルと後退し、大敗を喫しました。

小選挙区制の怖さ、と言ってしまえばそれまでですが、今回の出来事はしっかり検証、分析し、反省につなげていかなければなりません。
しかし、相手が3分の2以上の議席を持つ巨大与党といえども、議論をする時は1対1のタイマンです。

僕は選挙戦の間ずっとこう訴えていました。

「改革は必要です。その中味が問題なのです。総理の改革は、郵政民営化法案をその象徴として行政サービスをすべて切り捨て、年金、医療、介護も民営化し、国、地方合わせて1000兆円にも及ぶ財政赤字を、いわゆるサラリーマン増税等によって国民負担にしてゆこう、とするもので、【小さな政府】とはとても言えないんです。

増税は大きな政府のする事で、ぼくは、本当の【小さな政府】を目指します。

それは、増税なき財政再建であり、改革の本丸は、社会保険庁をはじめとする行政のムダ、非効率を削りとって、年金、医療、介護、教育、子育て支援等、社会のセーフネットはしっかり守り、地方分権を進め地域経済を活性化させることなんです。」と

4期目のぼくの闘いは、1対1の闘い、目の前の相手に絶対に負けない論戦力を培い、官僚と財界とアメリカ主導の政治に終止符を打つこと。

すなわち、自由と民主主義という価値観は大事だが、そこに社会的公正という視点を加え、コモンズの政治哲学を根付かせることです。

全力でがんばります!!

留守の間、コメントやトラバありがとう!引き続きよろしくお願いします。