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問題点を指摘することを「相手をおとしめたり、弱い所を叩く」という考えじゃ・・・(Nov 21, 2013)

2013-11-21 21:28:27 | æ™‚事ネタ(海外)
今月13日から、ポーランドで国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)が開催されている。
目的としては、京都議定書後の温室効果ガス削減に関する枠組みとかを議論することらしい。
その会議で、日本政府は温室効果ガス排出量を「2020年までに2005年3.8%減」なんて表明し、各方面から非難を浴びた。
この件は以下参照(手抜き)
・Japan's new emissions targets to collapse COP19?(Nov 17, 2013)(2013年11月17日 flagburner's blog(仮))

と、COP19で醜態を晒している日本政府だが、昨日は昨日で妙な行動をやらかしてた模様。
なんでも、毎年この会議で世界各国の環境保護団体と行ってた懇談を断ったという。
・環境相、環境団体との懇談断る 毎年恒例、COP19で途切れる(2013年11月21日 47news.jp;共同)

色んな意味でコメントに困るこの話。
以下、2013年11月21日分 47news.jp『環境省~』を全文(略

---- 以下引用 ----
【ワルシャワ共同】
ワルシャワで開かれている気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)に出席中の石原 伸晃環境相が、各国の環境保護団体が申し入れた温暖化対策の政策に関する懇談を断っていたことが20日、分かった。

懇談は、世界の市民社会の声を日本の政策決定者に聞いてもらう目的。
1996年にジュネーブで開かれたCOP2から毎年恒例となっていた。

日本の政府代表団は「日程を調整したが、相手方の要望に沿った時間を取れなかった」と説明。
---- 引用以上 ----

・・・なんか、火に油を注いでる気がするのは俺だけ?
この手の国際会議で毎回行ってた懇談を断るのって相当のことだが、ただでさえ日本政府の態度に不満が溜まってる所でこれは不味い対応かと。
例の温室効果ガス削減目標への反応を踏まえると、「日本政府は非難されるのを恐れた」なんて言われても何の文句も言えないと思ふ。

というか、石原環境相のこの会議への姿勢を踏まえると、形だけでも懇談を行う意味を見いだせないのが悲しい所。
・批判「外交戦略」と石原環境相 COP19閣僚級会合開幕(2013年11月21日 MSN産経ニュース;共同)

以下、2013年11月21日分 MSN産経ニュース『批判「外交戦略」と~』を全文(略

---- 以下引用 ----
ワルシャワで開催中の気候変動枠組み条約の第19回締約国会議(COP19)で19日、各国の環境相らが参加する閣僚級会合が開幕した。日本からは石原伸晃環境相が出席。日本の新たな温室効果ガス排出削減目標が低いと、世界各国が批判していることについて記者団の質問に答え「相手をおとしめたり、弱いところをたたいたりするのは外交戦略上必ずある。しっかりと説明するのが最大の仕事だ」と述べた。

 石原氏は20日の演説で「2020年度までに05年度比3・8%削減」とする新目標を世界に向けて表明する。
同時に京都議定書の目標達成や、発展途上国に対する資金支援をアピールして批判をかわす狙いだ。

 石原氏は記者団に「日本は世界のどの国よりも二酸化炭素(CO2)を削減している」と強調、「日本の優れた環境技術で世界のCO2削減に貢献したい」と話した。
(共同)
---- 引用以上 ----

問題点を指摘することを「相手をおとしめたり、弱い所を叩く」という考えで議論や懇談をやっても、何の成果も得られないと思われるが・・・。


そんな石原環境相や日本政府代表団の方々には、フィリピンの政府代表ことルシル・セリング(Lucille SERING)気候変動委員会副委員長の訴えはどう映ったんだろうか?
・温暖化交渉「ぶざまに失敗」=比代表、対応の遅れ批判-COP19(2013年11月21日 時事ドットコム)
・#COP19: Negotiating on who is to live and who is to die?(2013年11月20日 rappler.com)

参考までに、2013年11月21日分時事ドットコム『温暖化交渉~』を全文(略
ただし、rappler.com からも対応部分を(略

---- 以下引用 ----
[以下時事ドットコムの記事]
 【ワルシャワ時事】
ワルシャワで開かれている国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)で20日、台風30号で大規模被害を受けたフィリピンの政府代表、セリング気候変動委員会副委員長が演説し、「条約発効から19年が経過したが、ぶざまに失敗している」と交渉の停滞に懸念を示した。

セリング氏は「誰が生きるべきで誰が死ぬべきかを協議していると感じる」と述べ、各国の激しい駆け引きが対応を遅らせていると批判。
「誰もが気候変動の犠牲者になり得る。次はあなた方かもしれない」と、地球温暖化対策を急ぐよう求めた。

[以下 rappler.com に掲載されたブツ]
(中略)
Negotiations without concrete action

Nineteen years has passed since the convention came into force.
And if we were to review our progress, would it be right for me to conclude that we failed miserably?
Looking at science, and how it manifested itself not only on Typhoon Haiyan, but also other events like Katrina in the United States, heat waves in France, the wildfires in Australia, and other extreme events occurring after observed increased warming, should we not all be ashamed being here?

You cannot blame us for being impatient
We cannot go on negotiating every year without concrete action to avoid further warming.
We now know that warming oceans fuel super typhoons, and that, in all probability, this is going to be the norm.
We are forced to brace for these changes even if it was not our fault.

You see, if the developed countries have shown the leadership to reduce greenhouse gases at the onset of this convention, we, the most vulnerable would not have to adapt.
We would not have the need to push for adaptation support.

I now ask this question: Is this convention still relevant to the times?
Every time we attend this conference, I am beginning to feel like that we are negotiating on who is to live and who is to die.

We have all reasons to be angry, because we put our faith in this process 21 years ago, and yet we still could not get together to act despite the sense of urgency.
We all signed it because, at the end of the day, we are citizens of the only planet we have.
(以下略)
---- 引用以上 ----

一体どうしてこうなった・・・。


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