flagburner's blog(ä»®)

マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

学力テスト狂騒曲(2009年結果発表変)

2009-08-28 20:04:54 | ãŠã‹ã—な人たち
つーことで、昨日になって全国学力テストの結果が公表された。
ただ、(平成に入ってから)3年目となったこのテストについては、現場は相当キツイみたい。
・学力テスト:現場に徒労感…制度に疑問も(2009年8月28日 毎日jp)

つーか、1年に1回の学力テストのために授業をやってる感が漂ってるのは気のせいか?
ともかく、(平成に入って)過去2回の学力テストで笑えない成績だった大阪府の学校関係者は相当苦労していた模様。
以下、毎日jp の記事から大阪の教諭たちのコメント部分+αを引用しておく。

---- 以下引用 ----
(中略)
小学校に勤める女性教諭(56)は「順位が上がったのはたまたまではないか。もっとじっくり子供に向き合わせてほしい」と、テスト対策優先の取り組みより現場に余裕が生まれる教育行政を求めた。
中学校の男性教諭(53)は「現場は悪戦苦闘している。点数が低いからといって『頑張っていない』と簡単に言ってほしくない」と反発した。

全員参加方式のテストを毎年続けることには、さまざまな点で疑問の声がある。
今回の中学校の国語Bは、全国の平均正答率が前回比13ポイント上がり75%となったが、生徒から「時間不足」の声が多かった前回の反省で問題分量を減らしたことが大きい。
分量や難易度が毎年異なるため、経年比較できないことは文科省も認めている。

 さらに私立校の参加率は下がり続け、今回は5割を切った。
参加私立校の平均正答率だけを見ても、全科目で公立を大幅に上回る。
「不参加の私立も含めた正答率なら、私立が集中する大都市圏が正答率でもっと上位になる」と現データを疑問視する声は根強い。
(以下略)
---- 引用以上 ----

そりゃそうだよな。
なんせ、学校教育が全国学力テストの成績を上げることが目的になってる感が否めないんでね。
結果としては、本当の意味での「学力」なんてのがつくのか怪しいと思わせるに充分だったりする。
この辺については、以下記事も参照(手抜き+イスラエルの事例なんであくまで参考程度で・・・)。
・標準テストって学力を調べるのに適切か?(2009年1月15日 flagburner's blog(仮))

だいたいさ、毎年毎年(留年しない限り)違う生徒達が調査対象の学年になる一方で、毎年毎年似たような学力テストを受けさせて成績が上がった下がったで一喜一憂することにどれだけ意味があるのか?
ある年の全国学力テストの成績が下がった後改善策を出しても、翌年以降の生徒達にそれが上手く行くとは限らないしね。
さらに書けば、学力テストの問題と生徒との「相性」、生徒のテスト当日における体調(?)ってのもあるだろうし・・・。
毎年の全国学力テストの成績上昇 or 下降は、必ずしも学力向上を証明してると思えないんだよな。
こういう全国学力テストに熱を上げてる状況は、正直言って馬鹿馬鹿しいわ。


そんな中、空気を読まないというか、全国学力テストについて意味不明なことを書いてきたのが天下の 3K新聞だった。
・【主張】全国学力テスト 刺激し合う効果出てきた(2009年8月28日 MSN産経ニュース)

今日の主張では、全国学力テストに反対する人達(多分俺も含まれるだろうが)について不思議なことを書いていた。
以下、2009年8月28日分 MSN産経ニュース『全国学力テスト~』から後半部分を引用しておく。

---- 以下引用 ----
(中略)
 全員参加の全国学力テストにはいまだに反対する動きがある。
日教組は昭和30年代に学力テスト反対闘争を行い、テスト復活の際には北海道教職員組合の一部が妨害する動きがあった。

 民主党は全員参加型を見直し、抽出調査へ縮小する方針という。
しかし、抽出調査では参加しない学校などの課題が分からない。
全国規模で自身の成績の位置が分かる全員参加の学力テストの教育効果は大きい。
(以下略)
---- 引用以上 ----

いや、全員参加なり抽出調査という議論より、学力テスト自体が色々問題含みだってことに 3K論説の方々は気付いていないんだろうか?
それと、さりげなく日教組とDPJ の語句を混入してるあたりは、日教組+DPJ嫌いの 3K新聞ならではって奴だな。
この辺は以下の記事もそうなんだが・・・。
・学力テスト、民主政権なら「全員」から「抽出」に?(2009年8月27日 iza.ne.jp)

どんだけ 3Kが、全国学力テストについて支持してるかって話だよ・・・。


最新の画像[もっと見る]

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。