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Even if Eiji KAWASHIMA incited Beerschot supporters ...

2011-08-21 20:42:12 | æ™‚事ネタ(海外)
一昨日のことになるが、ベルギーのフットボールリーグ リールス(Lierse)vs. ゲルミナル・ベールショット(Beerschot AC)の試合で妙な騒動が起きていた模様。
何でも、Lierse のゴールキーパーこと川島 永嗣(Eiji KAWASHIMA)選手が、試合中に対戦相手の客席側から『Kawashima, Fukushima』という野次を受けていた、というのだが・・・。
・川島が激怒「冗談にできることじゃない」 「フクシマ!」の野次とリールスファンの声援(2011年8月20日 sportsnavi.yahoo.co.jp)
・"Kawashima-Fukushima!", le chant de la honte(2011年8月20日 rtl.be;フランス語)
・Kawashima (Lierse) woest op Beerschot-fans(2011年8月21日 voetballbelgie.be;オランダ語)

フットボールに限らすプロスポーツの試合ではこの手の野次は日常茶飯事なのかもしれないが、この野次は川島選手だけでなく審判からも問題視された模様。
以下、2011年8月20日 sportsnavi.yahoo.co.jp『川島が激怒「冗談にできることじゃない」~』から前半部分を(略

---- 以下引用 ----
 ゲルミナル・ベールショットのサポーターから「フクシマ、フクシマ!」という野次(やじ)を浴びたリールスのGK川島永嗣が激怒し、状況を理解したワウテルス主審は両チームの選手を更衣室へ引き上げさせた。
試合は約7分間中断した。

 19日にリールスがホームにベールショットを迎えた一戦。
70分、ベールショットのFWフランソワのボレーシュートが大きく右へ逸れていった。
リールスが1-0とリードしていたため、川島はゆっくりとボールを拾いにいった。
そこで、ベールショットのMFロサダが先に走ってボールを拾い、ゴールエリアの中に投げた。
 
ベールショットのサポーターは川島に向かってペットボトル、コイン、ビールを投げ始め、さらに「フクシマ、フクシマ!」のコールがメーンスタンドまで届くようになった。
野次への憤りと物が投げ入れられる事態に、川島もゴールキックを蹴れなくなり、ワウテルス主審が近寄って事情を確認。
すぐに主審は試合の中断を決めた。
そんな騒ぎの中、バックスタンドからは、「カワシマ、カワシマ!」のチャントが送られた。

「ほかのことはおれも許せますけど、僕らにしてみれば冗談にできることじゃない。こっちでフェスティバルでの事故があったことを冗談にしているようなもん」と川島。
“フェスティバルでの事故”とは、8月18日にベルギー北部のハッセルトで行われた大規模な音楽フェスティバルで会場のテントが悪天候で崩落し、19日の時点で5名が亡くなった事故を指す。
このことはベルギーでは国民規模の惨事としてメディアに取り上げられており、リールス対ベールショットの試合前にも黙とうがささげられた。
(以下略)
---- 引用以上 ----

野次が飛ぶ直前の川島選手のプレーについては、議論の余地があるかと(審判が遅延行為と判定しなかったとか)。
とはいえ、『Fukushima, Fukushima』と連呼した人達って何を考えてたんだろうか?
まさか、「福島第一原子力発電所の事故は人災だから、川島に対する野次のネタにしても問題ないべ?」というノリだったのか?
仮にそうでないとしても、この野次は結果的に自分達の無恥を晒したようなもんだ。


・・・で、Beerschot AC はこの件に関する声明文を出していた。
・
OFFICIELE MEDEDELING
(2011年8月20日 2011年8月21日最終アクセス beerschot.be;オランダ語)

しかし、この声明文では Beerschot のゴールキーパーこと Stijn STIJNEN 選手を引き合いにして川島選手を非難していた。
以下、2011年8月20日分 beerschot.be 『OFFICIELE MEDEDELING』を全文(略
ただし、その下には適当日本語訳を追加しとく。
例によって、日本語訳の正確性は一切保証しな(略

---- 以下引用 ----
[以下原文]
K. Beerschot AC distantieert zich van het gedrag van enkele van haar supporters in de uitwedstrijd van vrijdagavond op Lierse.
Onze supporters zijn bij het aftasten van de smalle grens tussen het ludieke en de ernst duidelijk te ver gegaan, de spreekkoren aan het adres van Lierse-doelman Kawashima waren kwetsend en daardoor totaal ongepast.
Ook het werpen van projectielen op het terrein is onder alle omstandigheden uit den boze.
Beide incidenten brengen onze club, die zich elke dag opnieuw onderscheidt door een groot sociaal engagement in de Antwerpse leefgemeenschap, schade toe.

Anderzijds stelt Beerschot AC ook vast dat er bij het incident waarbij de wedstrijd werd stilgelegd, sprake was van wederzijds ophitsen van de gemoederen, dus ook door de doelman van Lierse, die met gebaren en gelaatsuitdrukkingen de supporters van Beerschot uitdaagde.
Dit in tegenstelling tot onze eigen doelman Stijn Stijnen, die niet reageerde op het voortdurend roepen van beledigingen door de Lierse-supporters.

In elk geval wil Beerschot AC benadrukken dat beledigingen aan het adres van slachtoffers en nabestaanden van dergelijke rampen niet getolereerd kan worden.
De club roept op tot sereniteit en kalmte, en pleit voor een consequente en rechtlijnige aanpak van dit probleem op alle Belgische voetbalvelden.

[以下適当日本語訳]
2011年8月19日の金曜夜に行われた Lierse とのアウェー戦で生じた、一部サポーターによる行為を Beerschot AC は支持しない。
私達のチームの多くのサポーターは常識と熱狂の間で(良識の)線を守るが、Lierse のゴールキーパー川島選手に対して行われた野次は差別的であり完全に間違っている。
グラウンドに物を投げ入れる行為は、どのような理由があっても論外である。
2つの行為は、アントウェルペンの地域を広く代表する私達クラブ(のイメージ)を傷つけた。

一方、Beerschot AC は、試合が中断された騒動について、Beerschot のサポーターを Lierse のゴールキーパー(川島選手)が身振りや表情で挑発したという点でお互いに責任がある。
(川島選手の)こうした態度は、Lierse のサポーターから受けた野次に乗らなかった私達のチームのゴールキーパーである Stijin STIJNEN 選手とは対照的だった。


いずれにせよ、Beerschot AC は(おそらく全ての人達に)この件で冷静な対応と、(2011年3月に日本で起きた震災や原発事故)の被災者に対する中傷を容認できないことを強く表明する。
ベルギーのフットボール界全体でこの問題(おそらく試合における観客や選手の差別発言)に正面から継続して取り組むことを求める。
----- 引用以上 ----

う~む。
Beerschot のサポーターに対し、「川島選手が行った挑発」ってのがどういうものかイマイチはっきりしないが・・・。
Beerschot 側がこういうことを述べたのは、自分のチームに対する処罰を少しでも軽くしたい、という意図もあるかもしれん。
まぁ、後は、ベルギーのフットボール協会(Royal Belgian Football Association:RBFA, KBVB)がこれをどう判断するか、にかかってくるけど・・・。


それはそうと。
なんとかTube に公開されてた例の試合のダイジェスト動画のコメントには、ベルギーの人達に対するヘイトスピーチが結構な数あった。
川島選手に対する野次を、ヘイトスピーチの根拠にする理由は全然ないはずだが・・・。


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