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何かと騒動を起こすのが趣味となっている阿久根市の竹原 信一市長。
そんな竹原市長が今月選任した副市長こと仙波 敏郎氏が、何やら意味不明の発言を繰り広げていたらしい・・・。
・阿久根副市長「リコール関与なら処分」　職員「圧力だ」（2010年8月17日 asahi.com）

実のところ、今日から竹原市長のリコール請求運動（2回目）が解禁されている。
・阿久根市長リコール運動開始　１７日夜から署名集め（2010年8月17日 南日本新聞）

仙波氏の発言は、これを牽制する狙いがあった模様。
以下、2010年8月17日分 asahi.com『阿久根副市長「リコール関与なら処分」　職員「圧力だ」』を全文（略

---- 以下引用 ----
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の解職請求（リコール）に関し、同市の仙波敏郎副市長が市の課長会で、リコールの署名集めについて「市職員が関与した時には厳しい処分がある」と発言していたことが１７日、関係者への取材で分かった。
出席者は「公務員である職員が署名集めをできないことはみんな承知している。改めてくぎを刺すのは圧力だと感じた」と話している。

　発言があったのは５日の臨時課長会。
関係者によると、課長級２０人が出席し、竹原信一市長も同席していた。
仙波氏は「リコールは住民の権利であり何も言うことはできない。しかし、職員がそれに関与した時には厳しい処分がある」と発言したという。

　地方公務員法は、公務員の政治活動を禁じているため、職員は署名集めができないが家族がすることは問題ない[注]。
ところが、リコールを進める市民団体「阿久根市長リコール委員会」によると、仙波副市長の発言後、署名集めを担う「受任者」になることを希望していた職員家族から「辞退したい」という申し出が相次いだという。

　課長の一人は「遠回しに『知人に声を掛けたりするな。考えて行動しろよ』と言われたように感じた。課長たちに動揺が生まれた」と話す。

　リコール委の川原慎一委員長は仙波氏の発言について「職員がリコール活動に関与した事実は全くない。発言が事実なら処分を盾にとった圧力だ」と批判した。

　仙波氏は朝日新聞の取材に対し「政治活動が禁じられているという地方公務員法の話をしたまでだ。威圧するつもりはない。ただ、私のこうした話が外部に漏れること自体が問題だ」と話した。
---- 引用以上 ----

仙波氏は、「私のこうした話が云々」とのたまってるが・・・。
阿久根市の職員の中には、仙波氏は竹原市長を上司と見てない人達が少なからずいることを端的に示してるんだろうか？

つーか、阿久根市の職員がリコールに関与云々ってのも謎。
どうやって、阿久根市の職員が竹原市長のリコール運動に関与したって証明するのやら。
まさか、電話の通信記録の追跡や署名用紙にくっついた指紋でも鑑定するんか？
竹原市長の性格を踏まえれば、竹原市長はそれをやろうと言い出しかねないが・・・。


ちなみに、昨日の課長会で仙波氏は、総務＋企画調整＋財政の全職員に組合からの脱退を要求したとか。
・阿久根市、中核職員の組合脱退要求…違法の疑い（2010年8月16日 YOMIURI ONLINE）
・阿久根市：３課職員を非組に　来週導入方針　応じねば配置換えも（2010年8月17日 毎日jp）
・「３課職員は組合脱退を」　阿久根・仙波氏（2010年8月17日 南日本新聞）
・課長会 仙波副市長挨拶 1（2010年8月16日 住民至上主義）

仙波氏が昨日行った発言は、公務員も労働者であることへの理解が豪快に抜けてることを示唆していた。
竹原市長は、ご丁寧に自身の日記でそれを文字起こしていたのだが・・・。
以下、2010年8月16日分住民至上主義『課長会 仙波副市長挨拶 1』を（略

---- 以下引用 ----
おはようございます。
　この前、朝礼、終礼を指示したつもりでいたんですが、終礼をやっていないセクションがあります。正直に手をあげてください。はいわかりました。
言葉足らずだったかもしれませんが、今後は、終礼も必ずチャイムが鳴ったときはこれで終わりますということで、シメをしてください。
そして、皆さんにご意見を聞きました新聞の件ですが、予算が６紙とりますと、年間２０万を越えます。
ですから、とりあえず地元の南日本だけとっていますが、これはまた予算の関係で増やしていく可能性もありますが、そういうことでご了解ください。
議会には、総務課長、従来は課長全員で出席でしたか。
（はい。）
臨時議会は全員出席していただきます。
職員労組との窓口といいますか、接点を再開しました。
私と総務課長と補佐がこれから定期的に労組と意見交換します。

　近い将来、総務、企画、財政の職員はすべて職員労組からは出ていただきます。
一番中枢に、組織の中枢部の中に対等の立場に立つ職員労組の方がいるということは、考えられないことです。
ですから、脱会をしていただけない方はセクションが変わるということを、皆さんに、特に３課の課長は、徹底してください。
これは近いうちです。

　大阪の橋下知事が市長を尊敬しているということを定例記者会見で言いました。
そのために、大阪の記者から相当取材が入って、私が一番迷惑したんですけれども、ああいう高いポジションの方も市長の今の行政改革を評価しています。大阪市長に来たらどうかということもありましたが、そういうことは冗談としても、・阿久根市：１００人アンケ　竹原市政混乱に妙薬なし　「代わる人物もなし」市長を支持せず５０人（2010年8月17日 毎日jp）

竹原市長よりぶっ飛んだ人物が市長になる、という可能性も捨てきれないのがつらいか（違


注：地方公務員法の第36条にこの辺が記載されている。
・地方公務員法 最終改正：平成二一年一一月三〇日法律第八六号（law.e-gov.go.jp）

以下、law.e-gov.go.jp『地方公務員法』から第36条を（略

---- 以下引用 ----
（中略）
第三十六条 　職員は、政党その他の政治的団体の結成に関与し、若しくはこれらの団体の役員となつてはならず、又はこれらの団体の構成員となるように、若しくはならないように勧誘運動をしてはならない。
２ 　職員は、特定の政党その他の政治的団体又は特定の内閣若しくは地方公共団体の執行機関を支持し、又はこれに反対する目的をもつて、あるいは公の選挙又は投票において特定の人又は事件を支持し、又はこれに反対する目的をもつて、次に掲げる政治的行為をしてはならない。
ただし、当該職員の属する地方公共団体の区域（当該職員が都道府県の支庁若しくは地方事務所又は地方自治法第二百五十二条の十九第一項 の指定都市の区に勤務する者であるときは、当該支庁若しくは地方事務所又は区の所管区域）外において、第一号から第三号まで及び第五号に掲げる政治的行為をすることができる。
一 　公の選挙又は投票において投票をするように、又はしないように勧誘運動をすること。
二 　署名運動を企画し、又は主宰する等これに積極的に関与すること。
三 　寄附金その他の金品の募集に関与すること。
四 　文書又は図画を地方公共団体又は特定地方独立行政法人の庁舎（特定地方独立行政法人にあつては、事務所。以下この号において同じ。）、施設等に掲示し、又は掲示させ、その他地方公共団体又は特定地方独立行政法人の庁舎、施設、資材又は資金を利用し、又は利用させること。
五 　前各号に定めるものを除く外、条例で定める政治的行為
３ 　何人も前二項に規定する政治的行為を行うよう職員に求め、職員をそそのかし、若しくはあおつてはならず、又は職員が前二項に規定する政治的行為をなし、若しくはなさないことに対する代償若しくは報復として、任用、職務、給与その他職員の地位に関してなんらかの利益若しくは不利益を与え、与えようと企て、若しくは約束してはならない。
４ 　職員は、前項に規定する違法な行為に応じなかつたことの故をもつて不利益な取扱を受けることはない。
５ 　本条の規定は、職員の政治的中立性を保障することにより、地方公共団体の行政及び特定地方独立行政法人の業務の公正な運営を確保するとともに職員の利益を保護することを目的とするものであるという趣旨において解釈され、及び運用されなければならない。
（以下略）
---- 引用以上 ----

仙波氏の発言の意地の悪さが垣間見えるというか・・・（謎）