バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

「私を構成する9枚」を書いていたら思い出話ばかりになった

私を構成する9枚をTwitterやブログで拝見していて、書きたいなーと思ってはいたものの、9枚に絞れないし、きまやさんじゃないけどそれこそ懐メロ大会になっちまうよ!って思ったんですけど、やっぱり書きたくなったのでぼちぼち語っていこうと思います。

「私を構成する」ってのが、果たして本当にそうかは疑わしいですけど、それなりに聞いたものを並べていく感じでいきます。

 

ほとんどがCDの感想というより思い出話です。

 

***

 

ペンギンノイズ

 

トモダチ

トモダチ

 

 いきなりインディーズからはじめてごめんなさいと最初に謝っておきます。

ペンギンノイズはあんまり売れなかったんですけど、私は好きでした。ペンギンノイズってビートルズが好きだったみたいなんですけど、そんな要素もなんとなく感じられて、優しくて懐かしいけどガツンとした音を持っているようなバンドでした。この「トモダチ」は実はCDではなく、LPから入りました。LPサイズでみるこのジャケットが可愛らしくてとっても好きだったのです。今でも忘れませんが、大宮アルシェでインストアイベントをしているのを観に行って、その場でマネージャーの方(マイカさんでしたっけ?)からチケットを購入して、次の週に渋谷クアトロまでライブを観に行ったのです。それぐらいの行動力を持たせるバンドではありました。このCD以後、メジャーデビューしましたけど、すぐにインディーズに戻り知らぬ間にいなくなってました。ペンギンノイズってとっても不器用なバンドだったけれど、愛される人には愛されたバンドなんじゃないかなと私は思っています。

このアルバム「トモダチ」の4曲目「Tree~大きな木の下で~」では葉加瀬太郎さんがゲスト参加されています。もしかしたら私がペンギンノイズで一番聴いたのは「JET RAG」かも知れないのですが、やはり出会ったときのインパクトでこちらを選びました。「JET RAG」はフレーミング・リップスがプロデュース・リミックスをしていてめちゃくちゃ良いアルバムでした。

その後に出たアルバム「イリグチ」にはフレーミング・リップスがペンギンノイズについて次のように言っています。

ペンギンノイズが羨ましいよ。

彼らが生み出す作品はどれもピュアで、果てることのない情熱がある。

これほどまでに自我を削ぎ落としたものーといっても、その本質には本人たちの姿が確かに見えるのだけれどーそれが建築であろうと、小説であろうと、量子物理学であるとうと、宗教心であろうと、ポップ・ミュージックであろうとー目の当たりにすると、いつだって感動せずにはいられないんだ。

 なんか、すごいよ、って思ったのを覚えてます。

 

Lucy Van Pelt(Advatage Lucy)

 

in Harmony

in Harmony

 

 

こないだ「バンビのあくび」のタイトル由来の記事で少しだけ触れたLucy Van Pelt。

実はペンギンノイズと同じレーベル出身だったため、ペンギンノイズとLucy Van Peltのツーマンライブで観たのがきっかけで好きになりました。音はギターポップ、ネオアコと言われるようなジャンルです。アイコちゃんがとにかく可愛かったです。Lucy Van Peltという名でお気づきになった方もいらっしゃるかも知れませんが、この名はスヌーピーに出てくるルーシーの本名です。そのため、メジャーデビューをするにあたり、バンド名が「advantage Lucy」へ変更されました。メジャーデビューする前、Lucy Van Pelt名での最後のライブが渋谷クアトロであり、私は仕事を終えてから走って向かいました。そのときのライブが温かくてとても気持ちの良い空間であったことをよく覚えています。いつもはクアトロの柱がジャマだよ!って思うんですけど、このときばかりは柱に対して何も思わなかったです。「フリスビー」という曲ではたくさんのフリスビーが飛んでいて、シャボン玉もふわふわしていた。今でもこの日限定で発売されたTシャツを持っています。

 

スーパーカー

 

スリーアウトチェンジ

スリーアウトチェンジ

 

 スーパーカーの「スリーアウトチェンジ」を私はどれほど聴いたのか数えきれません。今でもたまに聴いてます。ライブも10回以上行っているような気がします。ミキちゃんの歌声もナカコーの声もどちらも好きでした。いつもジュンジくんは優等生のような顔をして、コーダイがいじられて、ミキちゃんとナカコーはあんまりしゃべらないみたいな感じのバランスも楽しかったんです。青臭いところが不器用な自分と重なって、なんだか「ガンバレ!」って言いたくなる雰囲気を持っていました。

あの頃、スーパーカーのライブで出会う人達は洋楽を聴く人が多かったのも印象的でした。スマパン、ジザメリ、ステレオフォニックスとかそんな話をライブ前にしていたような気がします。

これ書いていて思い出しましたが、雑誌の企画イベントでスーパーカーとくるり、あとSilver Scooterがでるやつを観に行ったことがあるんですけど、スーパーカーのときに、Silver Scooterのメンバーがフロアにきて一緒に肩組んでわいわいしながら観たのが楽しかったです。あの人たち、アメリカ人だからなのかかなり陽気でしたね。そんで、わいわいしすぎて友達とはぐれて、終了後、汗だくのまま外へ出たら友達が「はい」って冷たいジンジャーエールくれたのがイケメンでした。でも恋には落ちませんでした。

 

Flaming Lips

 

Soft Bulletin

Soft Bulletin

 

 洋楽はそこまで深く聴く方ではないのですが、これはめちゃくちゃ聴きました。そもそもFlaming Lipsを何で知ったかというと、第1回開催のサマーソニックでした。富士急ハイランドまで友達グループで行ったのですが、室内ステージの方が死ぬほど暑くて真昼間に観たCOLDPLAYなんて記憶がぶっ飛んでほとんど覚えていません。そんな中で1日目のラストだったのが、外ステージがThe Jon Spencer Blues Explosionで、室内ステージがFlaming Lipsでした。私はどっちもそんなに詳しくなくて、迷ってたんですけど友達が「TEENAGE FANCLUBが好きだったらFlaming Lipsを観た方が良いよ」って言ってたので、まあどちらかというと、そっちかなぁぐらいの気持ちで観ることにしたんです。それが結果的に大当たりで、素晴らしいライブでした。だって、待ち焦がれて観に行ったアーティストでもないのに、気がついたら、私、泣いてたんです。音もパフォーマンスもすごくてこんなライブはなかなか巡り合うことがないだろうってぐらい感動しました。サマソニから帰宅してすぐにCD買いに走ったのは言うまでもありません。

最初に挙げたペンギンノイズのプロデュースをFlaming Lipsがすることになったとき、ものすっごくビックリしました。ああ、私の好きなバンドってこうやってつながるんだって思ったのです。

 

くるり

 

TEAM ROCK

TEAM ROCK

 

 くるりは聴きたくなる時期とそんなに聴かなくても……みたいな周期が私の中でずっと繰り返されています。どのアルバムを選ぶかって言われるとすごく難しいのですが、広く見たらこれかなと思います。

くるりってけっこうライブを観ていると思うのですが、強烈に印象に残ったライブってあんまりないような気がします。悪いってわけじゃなくて、ああ、これ、くるりだなって納得するみたいな感じなのです。

その中でも覚えていると言えば、 SUPER FURRY ANIMALS の単独公演のとき、くるりが前座だったことがあるんです。確か、私は渋谷AXにふらふらと1人で観に行って、くるりも好きだからわたしは得だわ~なんて思っていたらスーファリ好きな方の間ではくるりの知名度がそこまでじゃなかったみたいで、なかなかなアウェーで感でそれが逆に面白いなって思ったのです。その頃のくるりって確かこのアルバムも出した後で、邦楽ロックを聴く方にはそこそこの認知度でしたけど、ここではそうなるんだ~みたいな。ってなると、音で勝負になるわけですが、どうでしょう?少しはスーファリファンの方が振り向いてくれたのでしょうか私にはあのとき、わからなかったけども、そんでもくるりは良いなって思ったのは確かです。

 

GOING STEADY

 

BOYS&GIRLS

BOYS&GIRLS

 

 ブルーハーツとかもかなり聴いているんですけど、今回選ぶならゴイステですね。私が持っているのは黄緑のジャケットです。

友達がなんか面白いバンドが出てきた!って騒いでて、そんでみんなで聴いたのが最初だったような気がします。ライブは10回以上は確実に行っています。なんかね、青臭くて突っ走っているのが良かったんです。東京のライブじゃなくて、熊谷VOGUE辺りのライブだと客層も田舎者になるので、それが変な化学反応みたいな感じになってめちゃくちゃ面白かったです。それこそ知らない人と輪になってはしゃいだりしてましたわ。

ゴイステライブで覚えているのは赤坂BLITZのライブのとき、当時、友達が雑誌社勤務で物販販売してたんです。そこに行って、雑誌を手に持ち、さくらのようなことをして、遊んでいました。できるだけ大げさにやるっていうね、バカみたい(笑)

でも大げさにやってたおかげで、友達のボスが「友達がいるなら、もう、ライブ観に行っていいよ!」って言ってくれて一緒に観れたので良かったなって思いました。

 

PIZZICATO FIVE

 

OVERDOSE

OVERDOSE

 

 以前にオリーブ少女だったことを記事に書きましたが、オリーブとくればやはり、ピチカートは外せないんです。周りで誰もピチカートを聴いていませんでしたが、私にはオリーブとピチカートと岡崎京子とたくさんの本とCDがあれば問題ありませんでした。可愛くなりたいけれど、どこかなりきれない自分のコンプレックスを埋めてくれる存在であったのは間違いないと思います。

「OVERDOSE」はよくできたアルバムだと思います。それに、私の好きな「Happy Sad」が入ってるのがポイント高いのです。

 

capsule

 

CUTIE CINEMA REPLAY

CUTIE CINEMA REPLAY

 

 cupsuleのアルバムでよく聴いたのはこのアルバムだけです。これは、音が跳ねてて明るくて良かったんです。

このアルバムの発売日が2003年3月19日なんですけど、息子の誕生日が2003年3月25日なんですね。私はこのアルバムを発売日に購入して、臨月の中、毎日ウォーキングをしながら聴いてました。臨月なんで体が重いじゃないですか。そんなときにこのアルバムを聴くと前に足が出るんですよ。アン・ドゥ・トロワになるんです。だから、私にとってこのアルバムは、聴くと臨月を思い出すっていう不思議な一枚となってしまいました。それはそれで貴重だと思いません?

 

 OGRE YOU ASSHOLE

 

 オウガは100年後以降のアルバムが本当に良くて、どれってこともないんですけどとりあえずペーパークラフトで。

夢も希望もないような浮遊した世界のようで、居心地が良くて悪いみたいな感覚。サイケなのかな?そうかも?

音に関してはよくわからないので、語りませんがオウガはライブがとにかく良いです。

以前に友達が野外ライブで踊っている女の子を観て「ああいう、踊り方している子ってかわいいよね」って言ったことがあって、私も真似しようとしたけど到底、無理でした。だって、あれは音に合わせて勝手に動く体のリズムだから。そのことをどこか遠くの記憶で覚えていたのですが、オウガのライブで斜め前にいた男の子の揺れ方が好きで「あ、あのとき友達が言ってたのってこれか!」って思ったんです。結局のところ、陶酔しているからできる揺れなのかも知れないと思いました。それほど酔えるライブをしてくれるオウガってすごいです。

それから不定期にやっている「RECORD YOU ASSHOLE」って番組が好きです。ひたすら手持ちのレコードをかけまくるUst番組なんですけど、お酒片手に聴くのがおすすめです。半分以上ターンテーブルのアップのため、いい感じに酔えます(笑)

 

 

さて、これで9枚なので終了ですー。

9枚っていうより9バンドですが、どれも思い出深いので許して下さい。

本当はまだまだあるんですけど、とりあえずこの辺で。

 

 

トピック「私を構成する9枚」について