福本伸行『人生を逆転する名言集』の紹介。うれしい解説付き。アカギの赤木しげるや、カイジの利根川幸雄など・・・これで福本ざわざわワールドは決まりだっ・・・！？ FUCK　YOU ぶち殺すぞ　ゴミめら・・・！ おまえたちは皆　大きく見誤っている この世の実体が見えていない まるで3歳か4歳の幼児のように この世を自分中心 求めれば周りが右往左往して 世話を焼いてくれる そんなふうにまだ考えてやがるんだ 臆面もなく・・・！ 甘えを捨てろ カイジ　利根川幸雄 幼い頃なら、わからないことは周りの大人、つまり親や教師たちに聞けば大抵の事は教えてくれただろう。しかし、大人になって社会に出たらそうはいかない。わからないことも自分の至らないところも、全て自分自身で考えなくてはならない。そもそも、親子の関係や教育の現場で教えてもらえることは、大人の社会で通用する“本音”とは異なるもの。それに気付かずに社会に出

敗れもあるっ・・・！ いいこと一つなく立ち枯れ　朽ちることもある・・・！ しかし・・・それを重々分かった上で やはり捨てないのだ・・・不遇を・・・ 現実を・・・ 離さないっ・・・！ 貧しさ・・・ どうにもならない容姿・・・才能・・・ しかし・・・それが自分なら 自分自身というものなら・・・ しゃあないやろっ・・・！ そこからいけって・・・！ 逃げるなっ・・・！ 夢想に・・・！ 天　　　健 生まれ持った才能、容姿、境遇は言うまでもなく人それぞれ。中には他人と自分を比べて泣きたくなるぐらいひどい人もいることだろう。しかし、それが自分自身なのだ。誰かと比べて運が悪かったと嘆いたり、羨んだり妬んだりしたところでどうにもならない。ただ性格が歪むだけである。事態は悪くなる一方だ。そして、現実から逃げて都合のいいことばかりを夢想し、その中でプロ野球選手になってもマンガ家になってもロックスターになっても映

夢を見ろ・・・！ 人が生きるってことは夢を見るってことだぜ それを見なくなったら死人だ・・・ 長生きなんかにゃ　何の意味もない・・・ 夢を見れるか否かが　かんじん 銀と金　　　平井銀二 何の夢も目標もなく、ただ漫然と時の流れに身を任せて無為な日々をやり過ごす。そんな死人のような人生を長生きしたところで何の意味もないと銀二は言い切る。なんとも耳の痛い言葉だが、やはり人生や仕事に夢や目標を持つことは大切な事だろう。実際、人は目標を設定することで脳が活性化し、より高いパフォーマンスを発揮するという話もある。夢や目標を持つことによって、人は進むべき道を見つけることができるし、それに向かって努力することもできる。 しかし、夢や目標がないという悩みを持つ人は多い。言うまでもなく夢や目標は人から与えられるものではないし、自分で設定しなくてはならないもの。だから、自分に何ができるかわからないなどと悩んでし

もともと損得で勝負事などしていない ただ勝った負けたをして その結果 無意味に人が死んだり不具になったりする・・・ そっちの方が望ましい その方が・・・バクチの本質であるところの・・・ 理不尽な死　その淵に近づける・・・！ アカギ　　　赤木しげる かつて赤木は自分の名を騙るニセ赤木と対面したとき、こうも言っている。「『無意味な死』ってやつがまさにギャンブルなんじゃないの・・・俺はずいぶん長くそう考えてきたが違うかな・・・？」と。赤木にとってギャンブルとは“不合理”で“理不尽”で“不明の領域が支配”するもの。そこに飛び込んだ後は、どんな人間であれ公平に勝ったものは得て、敗れたものは失う。意味も論理も必然性も関係なく、ただそれだけなのだ。そこに損得勘定を絡ませて、勝負を濁らせるようなことは論外。赤木は“賭ける”という行為とその瞬間に殉じているからだ。勝負の価値はただそのものの中にあり、賭けられ