-「エヴァンゲリオン」第伍，六話による庵野秀明監督作品論-　　 １９９６年５月→１９９９年１０月 1　今回掲載の文章について（自慢めいてるかもしれない前書き） 庵野論（その２）として，今回は「エヴァンゲリオン」を取り上げる。この作品をめぐる「騒動」が終息してから，もう２年経ったワケだけど，今となってはあの異常な熱気と興奮が懐かしい。 今回紹介するのは，その当時の「興奮」の産物で，わたしが生まれて初めて書いたアニメ評論の文章です。 なんとその文章が，キングレコード社　スターチャイルドが選考した「ＥＶＡ論文大賞」なるものを受賞してしまったのである。自慢めいてしまうが，これはやはり，おおいに名誉なことだと思うので，ちょっと経緯を説明させてもらうことにする。 「エヴァ」のビデオかＬＤを購入した人でないと知らないと思うけれど，パッケージの中に「ＥＶＡ友の会」という１枚の紙が入っている。そこには