景気の低迷が続くイタリアで、雇用情勢などを巡って政府への抗議を行っていたデモ隊と治安部隊が激しく衝突し、少なくとも２０人がけがをしました。 イタリアの首都ローマで１２日、雇用情勢や住宅問題を巡って政府に抗議するデモが行われました。 主催者側の発表によりますと、非正規雇用者や学生などおよそ１万５０００人が参加し、当初は平和的なデモ行進を行っていたということですが、およそ２時間後、暴徒化した一部のデモ隊が治安部隊と激しく衝突しました。 現地からの映像では、デモ隊が治安部隊に対して石や火炎瓶などを投げる一方、治安部隊が催涙弾を発射してデモ隊に突入するなど、騒然とした様子が確認できます。 この衝突で双方合わせて少なくとも２０人がけがをし、このうち男性１人は手に持っていた爆竹が爆発し、指を切断する大けがを負ったということです。 また、イタリアの内務省によりますと、これまでに６人の身柄を拘束したという