タイ、マグロ養殖の坂田水産（天草市御所浦町、坂田正輝社長）はこのほど自社の養殖魚から抽出したＤＨＡ、ＥＰＡ、コラーゲンなど機能性成分を含んだ栄養補助食品の販売を開始した。 同社は自社ブランドとして天草で「みやび鯛」を、長崎で「みやび鮪」を養殖。独自の養殖法により高い評価を受けるようになり、全国に販路を拡大、現在では、年間にタイ２千トン、マグロ１００～３００トンを出荷している。同社では約３年前から自社原料から健康関連商品への応用を検討しており、タイのうろこにはコラーゲンが、マグロの内脂にはＤＨＡやＥＰＡが含まれると言われていた。そこで同社では、粉末化したタイのうろこを、精製したマグロの内脂に混ぜてカプセル状に製品化した。製造は県外の専門業者に委託している。製品名は「ミヤビマーレＤＨＡ・ＥＰＡ＋コラーゲン」。１箱（１２０粒）５５００円（税別）。４月２３日からインターネットと電話での販売を始めて

精肉・水産物加工販売および物流業の㈱エーブル（八代市新港町３丁目、増永幸雄社長）は、本社敷地内に物流センターを増設する。ドライ（常温）とチルドの２つのセンターを増設する計画で、ドライは９月、チルドは１１月から稼働する。総投資額は４億３千万円。４月３０日に県および八代市と立地協定に調印した。 同社はドラッグストアや食品スーパー、ホームセンターなどの物流事業を請け負っており、大手顧客から同社物流センターを南九州地域への配送拠点として活用したいという要望があったため、本社敷地（６万７４６７㎡）内での増設を決めた。増設するのは菓子や雑貨などを扱うドライセンターが２３５３㎡、日配品や一部生鮮品を扱うチルドセンターが２１００㎡。また、配送はこれまで運送業者にすべて委託していたが、ドライバー不足などで増車が難しいことから、今後は自社でトラックを２０台程度保有し配送も手がけていく計画だという。従業員はドラ

セレクトショップ経営の㈲ニュー・メンフィス（熊本市中央区城東町、尾崎正社長）が同区上通町に建設していた２階建てテナントビルは、３月末に完成した。 場所は上通りアーケード沿い、スポーツのハヤカワ向かい側。ビル名は「パークサイドアパートメント」。敷地面積約５３０㎡、鉄筋コンクリート造２階建て、延べ床面積約４３０㎡。１階はテナントスペース（２店舗分）となっており、通常の建物で３階分に相当する吹き抜けの天井高が特徴で、一部天窓からの採光も取り入れている。２階は庭園と倉庫スペース。１階テナントには婦人服専門のセレクトショップ「ＡＲＴＷＯＲＫ（アートワーク）」（同社関連会社が運営）と「Ｄｅｓｂｏｎｂｏｎｓ　ｓｔｙｌｅ（デボンボンズスタイル）」が入居している。 （宮﨑）

バイオベンチャーの㈱トランスジェニック（熊本市中央区九品寺２丁目、福永健司社長）は４月２４日、中国の遼寧ＭＥＤＩバイオテクノロジー社と膵（すい）がんマーカーによるがん診断に関して独占ライセンス契約を締結した。 体外診断薬の研究開発・製造販売および臨床研究の事業を展開している遼寧ＭＥＤＩ社と共同で膵がんマーカー抗体を用いた体外診断薬の開発を進め、中国における膵がんマーカーによるがん診断薬の承認を目指すもの。この契約により、トランスジェニックは開発に必要な抗体および測定キットを遼寧ＭＥＤＩ社に有償提供するとともに、遼寧ＭＥＤＩ社から開発状況に応じたマイルストンフィーや販売金額に応じたロイヤリティーなどの対価を受けることになる。 両社は２０１０年１１月にも尿サンプルにおけるがん診断に関する独占ライセンス契約を結び、製造販売承認申請に向け臨床試験を進めている。トランスジェニックは「診断薬メーカーと

熊本県中小企業団体中央会（熊本市中央区安政町、野田三郎会長）は４月２８日、「ものづくり・商業・サービス革新事業」の一次公募採択企業２７件を発表した。 「ものづくり補助金」は、２０１３年度補正予算によって創設され、一定の要件を満たす中小企業または小規模事業者による試作品開発や設備投資などを支援する制度。事業が採択されれば認定支援機関による支援を受けながら事業に取り組むというもので同会が熊本地域事務局として２月から公募していた。採択事業者と事業計画は次の通り。カッコ内は採択事業の内容。 ㈱旭レミコン／石英バーナー用高精度自動リサイズ施盤の導入、㈱フュージョン／最新加工機の導入による事業基盤強化と新規市場、顧客の開拓、㈱ボーイ／高齢顧客および来店困難者向けの高付加価値出張美容システムの提供、㈲高見商店／３Ｄフリーザーを利用したメディカルフーズの加工販売事業、松本板金工業㈱／簡易ワンタッチ立体葦屋

くまもと経済・就職情報部デビューは、このほど大学・高専・短大・専門学校生を定期採用している地場企業約４００社に対し来春採用計画についてのアンケート調査を実施し、大学新卒者らの採用を決める際に重視しているポイントについて集計した。「選考評価基準として特に重視しているもの」との設問に対し、１３４社が回答。「専門知識」「一般常識」「学業成績」「資格」「積極性」「表現力」「態度」「意欲」「理解力」「判断力」「問題発見能力」「創造力」「リーダーシップ」「コミュニケーション能力」「応用力」「体力」「クラブ・サークル・ボランティア活動歴」「その他」の１７項目から１位から５位の順で選んでもらった。その結果、５位までの項目の割合は①コミュニケーション能力（８３・６％）②意欲（７９・９％）③積極性（７６・９％）④態度（４７・０％）⑤一般常識（３８・８％）となった。一方、クラブ・サークル・ボランティア活動歴や資

ウクレレ教室運営・音楽制作のボンボサウンドワークス（熊本市中央区渡鹿３丁目、藤井衛代表）は４月、福岡市博多区でウクレレ教室を開講した。 場所は同地博多駅構内の嶋村楽器アミュプラザ博多店。同教室が主宰する音楽教室の一つとして開講したもの。開講日は毎週火曜日。マンツーマンレッスンによる指導を実施する。定員は約２０人。高森町の高森町総合型地域スポーツクラブ「高ＳＰＯ」のカリキュラムにも、近くウクレレ教室を設ける予定。同社では、熊本県内を中心に、福岡県内を含め２０カ所のウクレレ教室を運営。受講生は約２００人。 （徳山）

清涼飲料水製造販売のコカ･コーラウエスト㈱（福岡市東区箱崎、吉松民雄社長）は４月２５日、阿蘇草原再生協議会（阿蘇市、高橋佳孝会長）に寄付金を贈呈した。 同協議会が行う阿蘇の草原環境の保全・再生に向けた活動を支援する目的で、２０１１年から１３年までの３年に渡り、第１期募金として協力した活動を継続するもの。今年から１６年まで、毎年１００万円ずつ計３００万円を贈呈する。阿蘇の草原は野草地の荒廃や減少などにより、地下水を蓄える保水機能の低下、草原景観の劣化、生物多様性の点などから草原再生への取り組みが推進されている。 ２５日に熊本県庁で行った贈呈式では、高橋会長、蒲島郁夫熊本県知事、坂本正阿蘇草原再生千年委員会委員長、竹森英治取締役専務執行役員、大野俊郎環境・広報部長らが出席した。 同社は水源涵養（かんよう）と環境保全を目的に、工場周辺の水資源となる森林を「さわやか自然の森」と名付け、自治体やＮＰ

ジェットスター・ジャパン（GK）は、熊本と成田・関西・中部を結ぶ“熊本3路線”を10月26日に就航。その初日の早朝に成田を飛び立つGK611に搭乗し熊本へ向かうと、初便ならではの演出や地元の歓迎ぶりが見えてきた。 成田空港のジェットスター・チェックインカウンターは、朝5時を過ぎた時点で外国人観光客や若い男女の姿が多くあった。「インバウンドは国際線からの乗り継ぎで札幌や福岡へ。若い男女はLCCで日帰り旅行を楽しむ人たちが多い」と同社。 熊本行きエアバスA320（JA11JJ）は、8割ほどの乗客とともにA滑走路から定刻に離陸。10分ほど経ってシートベルト着用サインが消えた。客室乗務員（キャビンクルー）のアナウンスによれば、この初便には「熊本出身の機長、乗務員が集められた」という。 「当機は現在、3万フィート、9100メートル上空を巡航中です。熊本空港には定刻の到着を予定しています」 この初便は