まずは右の地図をご覧いただきたい。 千葉県船橋市の行田団地という団地の近くの地図だ。 僕が何が言いたいかはもうおわかりだろう。 道路がぐるっと円形を描いている。 丸っぽいとか、丸みを帯びている、とかのレベルではない。完全な円形と言って差し支えないだろう。これは誰かが人為的に描いたとしか思えない円である。偶然こうなったとは思えない。 今日はこの謎の円形を追ってみようと思う。 （text by 梅田カズヒコ） 神のような大胆さ そう言えば身近にありすぎて気にならなかったが、東京のJR中央線は中野あたりから立川あたりまでまっすぐな直線に近い。これは当時まだ何もなかった（障害物がなかった）武蔵野の野原に、当時の設計者がまっすぐに線を引いたからだ、という話を聞いたことがある。僕はそのとき、何というか神の領域のような仕事だと思った。地図に線を引くように、実際の場所にずばっと線を引くような仕事。大胆であ

「これぞ、個人美術館の魅力」という好企画展が、宮本三郎記念美術館（東京・奥沢）で開催中の「宮本三郎の書斎−絵画と書籍−」。ひとりの画家がどんな本を読み、だれの画集を見ていたのか。表紙絵を描いた書籍、雑誌も紹介しながら、昭和を代表する洋画家、宮本三郎（明治３８〜昭和４９年）の仕事ぶりを浮かび上がらせる。　平成１０年に宮本の遺族から、アトリエの土地、膨大なデッサン類や蔵書が世田谷区に寄贈され、６年後に世田谷美術館の分館として同館が誕生した。「調査をしたときには、あらゆるところに本が積んであった。蔵書は作品と同等という意識を持って、少しずつ整理してきました」と世田谷美術館の橋本善八学芸員は話す。　その後の調査、研究をもとに今回は約３０点の油彩、水彩画、デッサン類とともに２００冊以上の蔵書を展示している。愛用の椅子（いす）や机、イーゼルによって、アトリエの様子も“再現”した。壁面には、女性像の表紙

京都生まれの京都育ち。2000年5月にフランスはリヨンに上陸、2004年7月からパリに移住。 現在はパリの現代アートギャラリーで働く。世界のコンテンポラリーカルチャーシーンをお届けするオンラインマガジンSHIFT : www.shift.jp.orgにも執筆中。フランス人とブラジル人の友人と共に2007年春、NPO法人キュレーター団体をフランスで立ち上げたところ。

株式会社バトラーズ オフィシャルホームページ。東京都港区赤坂に所在し、不動産オーナー倶楽部　The Clubの主催等を行なっています。