11月1日を古典に親しむ「古典の日」として法制化しようと、超党派の国会議員らが29日に「『古典の日』推進議員連盟」を発足させることが決まった。京都の文化人らが提唱して3年余。実現に向けた大きな一歩で、府や京都、宇治両市、京都商工会議所などで組織する「古典の日推進委員会」が集めた賛同の署名も1日現在、11万件近くに達した。だが、署名の6割は府内で、関心を示している人も中高年が多く、課題は少なくない。(木須井麻子) 「国際社会で、相手国に敬意を抱かれるのが古典の存在。若い人が古典に触れる機会を増やすため、契機となる古典の日が必要だ」。運動の提唱に際し、宣言文を起草した芳賀徹・東京大名誉教授(80)は強調する。 ただ、これまでの道のりは決して順調ではなかった。 推進委は11年度中の法制化を目標に、京都や東京で文化人を招いたフォーラムや、京都の町家や喫茶店で講師を囲む「街かど古典カフェ」など
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