トップ > 岐阜 > 2月7日の記事一覧 > 記事 【岐阜】 岐阜市の図書館建設、入札企業なし Tweet mixiチェック 2013年2月7日 岐阜市が、岐阜大医学部付属病院跡地（司町）に建設を計画している図書館などの複合施設「みんなの森　ぎふメディアコスモス」の開館が、当初予定の二〇一五年春から同年夏以降に遅れることが分かった。市議会都市活性化対策特別委員会で、市側が明らかにした。 本体工事の一般競争入札は六日に予定されていたが、参加申し込みをしていた三つの共同企業体（ＪＶ）全てが四、五の両日に辞退。入札が成立しなかった。同時に開札予定だった空調や電気設備などの関連工事も開札を延期した。 三ＪＶの辞退理由について、市拠点整備課は「木造でうねりのある特殊な屋根は国内外に例がない。施工技術や予定価格内での業務が困難と考えたのではないか」としている。 市は、一般会計補正予算に本体工事費など

今はビルに遮られてしまったが、かつては海を見下ろせた。県立図書館、音楽堂、青少年センターが並び立つ横浜市西区紅葉ケ丘。１８５９年、横浜開港に伴い神奈川奉行所が置かれたこの高台は、神奈川の近代化を象徴する場所といえるかもしれない。 横浜国大の吉田鋼市教授（建築学）は、１９５４年に完成した同館を「後の図書館建築に、あるいは日本の戦後建築に影響を与えた」と評価する。設計は前川國男（１９０５～８６年）。戦前の２８年にパリへ渡り、近代建築の巨匠ル・コルビュジエに学んだ。 県立図書館の北側に吹き抜けの閲覧室がある。権威主義的だった戦前の図書館に比べ「誰もが使えて、清潔で明るい場所という図書館一般のイメージをつくり出した」（吉田教授）。吹き抜けの閲覧室は、前川による６１年の国立国会図書館へと受け継がれた。 前川には、図書館建築のプロを育てた別の功績もある。県立図書館の設計当時、前川事務所の所員だっ