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芝居の中で、とつぜん歌や踊りが出てくるミュージカル映画は、アメリカの専売特許ではありません。 日本... 芝居の中で、とつぜん歌や踊りが出てくるミュージカル映画は、アメリカの専売特許ではありません。 日本にもあるんですよ。中でも特筆すべきは狸ミュージカルというジャンル。人間に化けた狸が、歌って踊るミュージカル映画です。なにしろ狸の世界の物語ですから、空想のおもむくまま、何でもありの映画なんです。 1939年の新興キネマの『狸御殿』が記念すべき第1作です。狸モノとしては、これより前に同社の『阿波狸合戦』と『文福茶釜』がありますが、狸の姿を借りた空想の世界を木村恵吾監督は、“シンデレラ”を下敷きに、歌あり踊りありの歌舞伎レビュー風に仕上げました。 『狸御殿』は、3週続映という大ヒット(当時は週替りが普通)となり、1942年には新興、大都、日活が合併してできた大映で、『歌ふ狸御殿』として同監督によりリメイクされヒットしています。 木村恵吾監督は、戦後も大映で4本(『春爛漫狸祭』、『花くらべ狸御殿』、