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1996年4月から3年間、山形県酒田市に単身赴任をした。 酒田は、北前船と呼ばれた江戸、京都、大阪... 1996年4月から3年間、山形県酒田市に単身赴任をした。 酒田は、北前船と呼ばれた江戸、京都、大阪との交易により繁栄を極めた最上川河口に位置する港町である。酒田では毎月『SPOON』というタウン誌が全戸に無償で配られ、私も社宅のポストに入るのを楽しみにしていた。 『SPOON』は、1999年に「第13回NTT全国タウン誌フェスティバル」で部門賞企画賞(大賞次点)を受賞した実力のあるタウン誌である。 ある日、『SPOON』を見ていると酒田市出身の詩人吉野弘さんのインタビュー「おしゃべりポエム 風の記憶」(1997年4月より1年間連載、1998年に同名の本として出版)に『祝婚歌』という詩が紹介されていた。 感動した。 何度も、何度も繰り返した。 インタビューには、詩にまつわる話が綴られている。『祝婚歌』は、姪御さんの結婚式に出席できない吉野さんが送ったものだそうだ。題名も『祝婚歌』ではなく『・