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古典、美術、浄瑠璃などの芸能。様々なものを自在に論じてきた作家の橋本治さん(66)が、日本の近代... 古典、美術、浄瑠璃などの芸能。様々なものを自在に論じてきた作家の橋本治さん(66)が、日本の近代文学を考察した評論『失われた近代を求めて』(朝日新聞出版、全3巻)を完結させた。 二葉亭四迷、田山花袋、島崎藤村、夏目漱石など、明治の文学者の苦闘と向き合った。 「戦後生まれのチャカチャカした進駐軍文化のもとで育った子供ですからね。真面目な日本の近代文学なんて、若い頃はメンタリティー(精神性)が合いませんでした。でも、自分の仕事からここだけ抜け落ちているので、逃げるわけにはゆかないなと思っていた」 今回の著作は、「言文一致体の誕生」「『自然主義』と呼ばれたもの達」「明治二十年代の作家達」の3巻構成。読みどころの一つは、著者が明治の小説や評論にじっくりと触れ、「文学的常識」とされる現象を検討し直すことだ。 例えば明治文学史はよく、新時代の青年が自己の内面を表現するのにふさわしい文体を探し、四迷の言
2014/12/07 リンク