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“今でこそ日本人も設計図を作ってから建物を建てますが、日本の江戸屋敷には設計図がないんです。 江戸... “今でこそ日本人も設計図を作ってから建物を建てますが、日本の江戸屋敷には設計図がないんです。 江戸屋敷では最初に床柱を何にするかを決めます。それによってその家の風格が決定付けられるんです。安いものを使うと、ほかも全部安っぽくなってしまう。床柱の次は隣の引き戸を作ってとやっていって、そういうことが終わってから初めて「部屋の広さどうしようかなあ」となる。つまり、細かいところから入っていって、少しずつ作っていくんです。そして、1部屋できたら、「隣の部屋どうしよう」となる。 ここで大事なこと。まだ、玄関もトイレもお風呂場もないんです。部屋を建て増しで作っていって、ある段階で「玄関やお風呂場をどこにしよう」というやり方で作っているんです。 何が基本になっているかというと、室町時代以来そうなのですが、畳の大きさの天地180センチ、横90センチ。これをレゴみたいに組み合わせていく。こうしてできあがったも