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「象徴的貧困」の時代 イラク「日本人人質事件」報道を問う 初出:『世界』(岩波書店)、2004年7月号 ... 「象徴的貧困」の時代 イラク「日本人人質事件」報道を問う 初出:『世界』(岩波書店)、2004年7月号 4月にイラクで発生した「日本人人質事件」をめぐる報道は、私たちの国が陥っている政治的理性の危機、そしてなによりもマス・メディア社会の頽廃を白日のもとに露わにした。もはやこの国では崩落した公共空間のあとを覆いつつあるのはメディアの歪んだ情動空間とでも呼ぶべきものなのではないか、しかも驚くべき事に、少なからぬ人々がこの情緒的動員に引き込まれてナショナルな気分のなかに自閉し、解放され帰還したNGOボランティア、ジャーナリストをまるで「罪人のごとく」冷たく迎えるという、およそ目を覆いたくなる情況を呈したのだった。 すでに多くの外国メディアがこの国内の反応そのものにいぶかしさの眼差しを向けたことが示すように、私たちの社会にとって深刻な事態がそこには表れている見るべきである。 私たちのメデ
2006/06/28 リンク