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一九九九年にコソヴォ問題を名目として行なわれたNATO軍によるセルビア(ユーゴスラヴィア)空爆を... 一九九九年にコソヴォ問題を名目として行なわれたNATO軍によるセルビア(ユーゴスラヴィア)空爆を主題とした書物である。この事件は、次々と新しい大事件の起きる今日では、ジャーナリスティックな注目から早くも去ろうとしている。だが、その後に起きた米軍によるアフガニスタン攻撃(二〇〇一年)や英米軍によるイラク戦争(二〇〇三年)――あるいはまた、今のところ現実化してはいないが、北朝鮮に対して軍事行動をとれという声も一部にはある――という、冷戦後の一連の「戦争」ないし軍事行動の中に位置づけるなら、今日につながる重要な意味をもつ事件といえる(1)。 著者マイケル・イグナティエフは多面的な人物であり、どういう人なのかを理解するのがなかなか難しい。とりあえず外面的な経歴をいえば、亡命ロシア人貴族――いわゆる「白系ロシア人(2)」――の血を引き、カナダで生まれ、アメリカで教育を受け、イギリスに移住した。ハーヴ
2006/03/14 リンク