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土居健郎さん=1992年2月6日、聖路加病院、小林修撮影 「『甘え』の構造」などの著書で知られる... 土居健郎さん=1992年2月6日、聖路加病院、小林修撮影 「『甘え』の構造」などの著書で知られる精神医学者の土居健郎(どい・たけお)さんが5日午後3時27分、老衰のため死去した。89歳だった。葬儀は身内だけで行い、後日、お別れの会を開く予定。喪主は長男望(のぞむ)さん。自宅は非公表。 東京都生まれ。71年の著書「『甘え』の構造」(弘文堂)は140万部を超え、ロングセラーになった。「甘える」という言葉は日本独自のものと指摘。突き放されることを嫌がる「甘え」の心理から、義理人情や遠慮など日本人の特性を分析した。 甘えの観点から夏目漱石の世界を読み解いた「漱石の心的世界」(69年)では、精神病理学という新たな視点を日本の文学研究にもたらした。他に「精神療法と精神分析」など著書多数。東京大医学部卒業後、聖路加国際病院に勤務し、50年に米国に留学。東京大や国際基督教大の教授、国立精神衛生研究所
2009/07/06 リンク