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偶然目について手に取った本。 理学部地学科に学び、新聞の科学記者、科学雑誌編集者を経て、定年前に退... 偶然目について手に取った本。 理学部地学科に学び、新聞の科学記者、科学雑誌編集者を経て、定年前に退職、東大の科学史の院に入った著者の博士論文なのだけれど、これがまたぼくにとってはツボにはまった内容だった。 太平洋戦争が終わると、日本では占領軍の「上からの民主化」と呼応するように、民主的な社会の実現を求めるさまざまな運動が起きた。地質学会にも「地学の団体研究」と「学会の民主化」を掲げて地学団体研究会(地団研)が誕生した。 冒頭でいきなり示されるこのフレーズが、「なにか」を予感される。 地団研と呼ばれる、そもそもは、地質学の民主化をめざした団体が、「学会+運動体」の性質をともに帯び、プレートテクトニクス理論が国際的には常識となった後も、10年近く受容を拒み続けた経緯がつぶさいに追跡される。 背景には、認識論的な違い(イデオロギー)があったり、「有力会員の言うとこには反対できない雰囲気・体質」
2008/12/04 リンク