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手元資金で物件を購入する現金買いは、負債を抱えないという点で堅実な投資手法と言える。しかし「現金... 手元資金で物件を購入する現金買いは、負債を抱えないという点で堅実な投資手法と言える。しかし「現金で買えるから」というだけの理由で購入してしまうと、賃貸需要が見込めず客付けができないなどの落とし穴に嵌ってしまう恐れがある。 今回は戸建て一筋、大家歴20年の「かーと」さんが、自ら「マイナス100点の物件」だったとダメ出しする現金買いの失敗談を紹介する。また後半では、かーとさんが年間家賃収入2200万円にまで規模を拡大してきた過程で「こだわってきたこと」を解説していく。 失敗する現金買いとは 不動産投資を始めた当時、かーとさんの貯金は100万円。「自分の持っているお金で買える物件はないか」という基準で物件を探していた。 そんなとき、福岡市の外れに、80万円で買える戸建て物件を見つけ、喜んで購入を決めたという。「僕が買える物件が目の前に現れたという喜びだけで、他は客観的に見れていなかったですね」と