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歴史上のできごとを絡めて、作者がそこに真っ赤な大風呂敷を広げる。 読者は、「これ、収拾がつかなくな... 歴史上のできごとを絡めて、作者がそこに真っ赤な大風呂敷を広げる。 読者は、「これ、収拾がつかなくなるんじゃないのか? この風呂敷、いったいどうやって畳む気だ?」と心配しながら、登場人物同様に作者に振り回される。 そういう紙上絶叫マシンが、歴史ロマンとか伝奇小説と呼ばれるものである。 なかには国枝史郎の『神州纐纈城』『蔦葛木曾棧〔つたかずらきそのかけはし〕』や谷崎潤一郎の『乱菊物語』のように、畳みきれなくなって放り出してしまったものもあって、それもまたヨシ。 でももちろん、ピシッと収束させて終われば、それはたいへん美しいことだ。 レオ・ペルッツ(1882-1957)の長篇伝奇小説『スウェーデンの騎士』(1936)の訳が出た(垂野創一郎、国書刊行会)。こちらは、ピシッと決めるタイプ。 作者はプラハ生まれのユダヤ系で、人気作家ではあったがナチス時代にはオーストリアを出てパレスティナに行くなど、当