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_ 今頃読むゲド戦記 ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)(アーシュラ・K. ル・グウィン) 子供が図書... _ 今頃読むゲド戦記 ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)(アーシュラ・K. ル・グウィン) 子供が図書館から借りてきたので借りて読んだ。 子供はそれほどおもしろくなかったみたいだ。さもありなんと思った。 たとえばハリーポッターみたいな波乱万丈がないし、ナルニアみたいな不思議な生き物がうろうろしてるようなわかりやすいセンスオブワンダーでもないからだ。しかも、主人公自身が明白な正義ではなく(散々、というか冒頭から主人公は賢者で英雄だと書かれてはいるものの、この巻では)、戦いはすべて禅問答みたいな形で行われ、主人公がなぜそうだったのか、と理由を考える。 ありていに言えば理屈っぽいわけだ(あと文体が客観的なところ。主人公が考えているところでさえ、一人称ではなく第3者が観察しているような印象を受ける。ちょうど、ニコラスレイの特別な映画において、常に主人公たちが何か重大な決定をすべきときには