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むかし誰かが「丸山真男より弟の邦男の方がいい」と話しているのを聞き、さっそく丸山邦男の「天皇観の... むかし誰かが「丸山真男より弟の邦男の方がいい」と話しているのを聞き、さっそく丸山邦男の「天皇観の戦後史」を買って読んだ。戦前、「神」だったはずの天皇が「人間宣言」し、もとから平和主義者であったかのような態度をとる欺瞞を批判した著作だった。 兄の丸山真男のほうは岩波新書の「日本の思想」を読んだが、何が言いたいのかよく分からなかった。後年、読んだ「現代政治の思想と行動」ほうがまだ分かりやすかった。 その著書の中に「軍国支配者の精神形態」という論文がある。ニュルンベルグ裁判で悪びれずに侵略の意思を語るナチス幹部と、責任逃れのような曖昧な発言を続けた東京裁判の日本軍人を対比した論文だ。 たとえば、ナチ親衛隊長ヒムラーが「ロシア人やチェコ人がどうなろうと関心はない。関心を惹くのは、われわれがその民族を奴隷として必要とする限りにおいてのみだ」とナチズム全開で語るのに対し、元朝鮮総督の南次郎は極東軍事裁
2020/07/31 リンク