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1 「ねえ、今年、何冊読んだ?」 秋だか冬だかよくわからない曖昧な気温の日の帰り道、奈々子が突然そ... 1 「ねえ、今年、何冊読んだ?」 秋だか冬だかよくわからない曖昧な気温の日の帰り道、奈々子が突然そう聞いてきた。駅までの道はいつも通り混んでなくて、コンビニの前にだけ人が固まって、誰もがスマホを見ていた。私もその一人だった。 「え?」 「本。本。読書」 「……えーと」 指の動きが止まる。さっきまでタイムラインで「#今月の読了本」とか「#社会人の学び直し」とかを眺めていたのを、慌ててLINEに切り替える。画面を隠すみたいにスマホを持ち替えてから、私はうーんと声だけ伸ばした。 「十冊くらい?」 とりあえず無難そうな数字を出してみる。百と言うほどの勇気も、ゼロと言うほどの正直さもない。 「うわ、すご。ちゃんとしてるじゃん」 奈々子は素直に感心して、コンビニのビニール袋をぶらぶら揺らした。中身はたぶん夕ご飯兼夜食。糖質と油でできた「がんばる社会人の味方」みたいなやつ。 「直近で読んだ本、なに?」