エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
「鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに人の消《け》つには消《け》ゆるものかは 御実験なすったでしょう」 と... 「鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに人の消《け》つには消《け》ゆるものかは 御実験なすったでしょう」 と宮はお言いになった。 こんな場合の返歌を長く考え込んでからするのは感じのよいものでないと思って、 玉鬘《たまかずら》はすぐに、 声はせで身をのみこがす蛍こそ言ふよりまさる思ひなるらめ とはかないふうに言っただけで、また奥のほうへはいってしまった。 宮は疎々《うとうと》しい待遇を受けるというような恨みを述べておいでになった。 あまり好色らしく思わせたくないと宮は朝まではおいでにならずに、 軒の雫《しずく》の冷たくかかるのに濡《ぬ》れて、 暗いうちにお帰りになった。 杜鵑《ほととぎす》などはきっと鳴いたであろうと思われる。 筆者はそこまで穿鑿《せんさく》はしなかった。 宮の御|風采《ふうさい》の艶《えん》な所が 源氏によく似ておいでになると言って女房たちは賞《ほ》めていた。 昨夜《ゆうべ》の源氏が