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恋愛漫画の話が出ているので、この作品にふれておこうと思う。 あらゆる恋愛漫画のなかでも、不朽の名作... 恋愛漫画の話が出ているので、この作品にふれておこうと思う。 あらゆる恋愛漫画のなかでも、不朽の名作だとぼくがかってに思っている吉村明美『麒麟館グラフィティー』である。 過去に何回かふれたことがあるが、詳しく紹介したことはなかったように記憶している。しかし、これは読むに値する作品である。もう二○年も前のものだし、特別有名というわけでもないが、それでも実に稀有な作品だと思う。 物語は、初めは平凡なラブコメディのように始まる。容姿、才能、実力、すべてを兼ねそなえた完璧な男、秀次のもとから妻の菊子が逃げ出すところから開始するのだが、この時点ではごくありきたりの恋愛ものとしか見えない。 ところが、ある衝撃の事実があきらかになる辺りから風向きが変わってくる。その事実とは、秀次が菊子に暴力を振るっていたこと。何もかも完璧に見えた男は、実は妻に平然とドメスティック・バイオレンスを行う冷血漢だったのだ。 そ
2009/07/07 リンク