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昨日の名人戦第4局は佐藤天彦八段が勝って3勝1敗とした。 羽生善治名人の側から見れば1勝3敗のカド番。 ... 昨日の名人戦第4局は佐藤天彦八段が勝って3勝1敗とした。 羽生善治名人の側から見れば1勝3敗のカド番。 名人戦七番勝負で1勝3敗と追い込まれてから3連勝して防衛した例は、1992年の中原誠名人-高橋道雄九段の時のみであるという。 今日は、当時のことを見てみたい。 将棋世界1992年8月号、大山康晴十五世名人の第50期名人戦〔中原誠名人-高橋道雄九段〕観戦記「逆襲の序奏」より。 中原さんが1勝3敗で迎えた第5局で私は特別立会人の任を受けた。対局場に向かう飛行機の中で思ったのは、これまでの4局を振り返ると、どうも中原さんが動き過ぎているのじゃないかということである。 将棋は自分から動いていった方が作戦的にも気分的にも楽なものだが、勝負の面から見ると、動くことは決して得とは限らない。私の経験からは、大きな勝負になるほどこちらは辛抱して相手に動いてもらった方が、いい結果に繋がっているように思う。