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内田樹という方が書かれていた『不快という貨幣』を読んだ。 これは、思春期のしくみではないかと思う。... 内田樹という方が書かれていた『不快という貨幣』を読んだ。 これは、思春期のしくみではないかと思う。 内田さんの意見を要約すると、こうだ。 なぜニートになるのか。最近の子供は、具体的な作業を目にせず、帰宅した親の疲れた姿だけを見る。そして「辛い思いをすること=労働」だというふうに感じる。子供だって労働したい。だけど、近頃は家庭内で子供のできる簡単な労働がない。仕方なく、子供は、働かずに、わざと辛い思いをする。辛い思いをすること=労働だからだ。 まったく、何て簡単な話だろう、対象が子供であるならば。 ニートというのは、いい年をした若者であるはずだ。ならば彼らに「印象としての労働」と「じっさいの労働」の区別がつかないわけがない。いくらなんでも、いい年をした大人が、労働=苦痛=賃金とは思わないはずである。 なぜなら労働と賃金は=で結ばれないからだ。労働によって生まれた何かが金銭と交換され、それから
2006/02/26 リンク