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リリーフとして最上の実績を持つ彼は、40歳を過ぎてなお韓国、 台湾でプレーし、“現役”として、また日本... リリーフとして最上の実績を持つ彼は、40歳を過ぎてなお韓国、 台湾でプレーし、“現役”として、また日本に戻ってきた。 その姿を追い、衰えぬ野球欲の源泉を探る。 食事を終えて店の外に出ると、もう日付けが変わりそうな時間だった。あいさつをしようと高津臣吾を探す。高津は自転車に乗っていた。主婦が乗るような買い物用の自転車。 「慣れると結構いいもんだよ」 近いところには自転車を使うらしい。 「ヘーイ」 曲乗りめいた乗り方を見せて、周りを笑わせる。9月末の台中。亜熱帯の夜はじっとりと汗がにじんでくる。しかし、自転車でクルクル回りながら、ひとり上機嫌で帰っていった日本最多セーブ記録の持ち主を見送ると、なんだか気持ちのいい風が吹いてきたような気がした。 高津が台湾で投げていることは2010年の春の時点で知っていた。しかし、興味を持ったのは、前後期制で行なわれる台湾リーグの前期優勝を決める試合で、高津がセ
2011/04/01 リンク