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「お兄さん! 付き合ってください!」 小学三年生であるミカには好きな人がいた。隣の家に住んでいる大... 「お兄さん! 付き合ってください!」 小学三年生であるミカには好きな人がいた。隣の家に住んでいる大学生の男、タカヒロ。何の変哲もない、けれども幼い頃より可愛がってもらっていた、少女の心を奪うには十分すぎる男。告白されたタカヒロは困惑とニヤつきが入り混じった表情で、優しくミカの頭を撫でる。 「うーん……ミカちゃん可愛いからオーケーしたいのは山々だけど……ミカちゃん恋愛免許持ってないよね?」 「恋愛……免許?」 聞いたことのない単語に首をかしげるミカに、タカヒロは財布の中から一枚のカードを取り出す。そこには男の名前と、『免許所持者との交際許可』という一文、そしてどこかの団体の署名が書いてあった。 「誰かと付き合うのには、今は資格が必要なんだよ。一時の感情に惑わされて、恋愛で不幸になる人が多いからさ、十分な判断力や知性を持った人間しか、恋愛をしちゃいけないってことになったんだ。大体は大人になる頃