注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
「立ったまま埋めてくれ」はブルガリアの詩人マヌシュ・ロマノフの言葉である。彼はロマである。 ペトコ... 「立ったまま埋めてくれ」はブルガリアの詩人マヌシュ・ロマノフの言葉である。彼はロマである。 ペトコ・トドロフ「熊使い」を読んだのはもう何ヶ月も前のことで図書館で借りた「ブルガリア短編集」にあった。ペトコ・トドロフはブルガリアの中堅都市エレナ生まれ、父親はチョルバジイと呼ばれる富裕層である。ペトコ氏はフランス留学をして劇作家になるも37歳でスイスで亡くなった。 そもそも日本で読める東欧諸国の小説は限られているのだがこのペトコ・トドロフは1879年生まれ。リヒャルトがテディベアを製作した1902年当時は23歳。ヨーロッパの銀座通りにもいた時期があるようだ。この短編小説はリヒャルトと同時代の熊作品なのである。 「熊使い」という短編は驚くほどわたしの脳内に強く印象に残る小説だった。先入観ではない。たった一遍の短編で何かを語りたくはないと本は図書館へ返してしまったのだがいまでも本文をそらんじているほ
2016/10/07 リンク