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知らない駅のプラットホームに立っている。もちろん彼女は、私のファンタジーの中に生きることはない。... 知らない駅のプラットホームに立っている。もちろん彼女は、私のファンタジーの中に生きることはない。私はどうだろうか、彼女のファンタジーを生きられるだろうか。そういう瞬間さえきっと一度もないプラットホームに、列車がはいってくる。 忘れられない過去の恋人を見つめるハウスに「あなたは誰も愛せないのかと思っていた」とキャメロン。「わたしを愛せないだけだったのね。……安心したわ」 現在のアメリカのテレビドラマのラブ・シーンは、そのことごとくが美しき屈折の世界である。屈折によってだけ耐えられる心理があり、その屈折によって破壊や滅びを防いでいる。「誰も愛せない男を愛する」とはどういうことだろうか。終りのない失恋の宿命を負うことである。しかし「わたしを愛せない男を愛する」ことは、そこで撤退できる愛に目覚めることだった。終わる失恋だったのである。 いつか終わる失恋にすぎないこと、それは、わたしが彼を愛さなくな
2009/06/19 リンク