『Fate/Zero』第3巻 - らいたーずのーと

『Fate/Zero』第3巻 - らいたーずのーと

■少し前まで、自分にとっての「幸福」とは「他人に認められること」であった。その望みをより深く探って...概要を表示 ■少し前まで、自分にとっての「幸福」とは「他人に認められること」であった。その望みをより深く探ってみれば、それは結局のところ、「他人と互いにわかりあいたい」という願望に行き着くことになる。 ■互いの心の中が読めない以上、人と人とは決して十全にわかりあうことはできない。けれどもしそれが物語の中であったならば？　物語の中ならば、人と人とがわかりあうこともできるかもしれない。それは明らかな虚構性を引き受けることにもなるが、もとよりフィクション、虚構的であることは必ずしも悪ではない。それは確かにいわゆる「純文学」ではないかもしれない。だけどそれはいわゆる「エンタテインメント」としては最高かもしれない。私にとっては、特に、かつて「幸福」を「他人に認められること」＝「他人と互いにわかりあえること」と規定していた身だ。私にとって最高のエンタテインメントとはそんな物語かもしれない。「互いがわかりあえるとい

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