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吉屋信子は終わらない 少女たちのはかなくも凛とした世界2008年7月20日 「おお名もなき小さき花の一つ... 吉屋信子は終わらない 少女たちのはかなくも凛とした世界2008年7月20日 「おお名もなき小さき花の一つよ! 私は涙さしぐまれるのでございます」 こう述べて、語り手の少女は小さなエピソードを終える。洋館の窓からハトが舞い込むのを待つ物語の主人公は病弱な少女。短編集『花物語』は、一編一編に花の名を付け、少女たちのはかなくも凜(りん)とした世界を描いた、吉屋信子の20代の頃の作品だ。大人向けの長編小説が人気を得ても、少女小説の執筆をやめなかった。随筆「幼き芽生より」に「我身の少女時代のことを考えて、決して、仇(あだ)やおろそかに少女小説を書いては罰があたる」と書いている。 心の自由な女性描いた少女小説 長編の少女小説『わすれなぐさ』に登場する女学生の牧子は「女の子のくせに」が口癖の父に、口をつぐみ反抗的な態度を示す。牧子は思う。「健気(けなげ)な御返事をするのは、面白くないが為になるお話の一場
2010/09/29 リンク