東日本大震災で被災し、営業が再開できずにいる宮城県気仙沼市唐桑町の釣り船業、熊谷光広さん（４４）を支援しようと、京都府城陽市の市民団体「防災ボランティア京都城陽チーム」が、中古のプレジャーボート（定員７人、１トン）を贈った。同市の建設業、池田英雄さん（５６）らが昨年３月に支援物資をトラック４台で運んだ時に、熊谷さんと知り合ったのがきっかけで、その後も交流を続けた。【村瀬達男】 熊谷さんは妻道子さん（４９）と両親、叔父の５人家族。釣り客を乗せて漁場まで運ぶ仕事をしていたが、自宅と釣り船２隻が流された。今は、ごみ収集のアルバイトをしながら仮設住宅で暮らす。

愛知県一宮市と岐阜県羽島市との境の木曽川中流部で、川底の土砂がえぐり取られたように、異常に深くなっている場所があることが、独立行政法人・土木研究所自然共生研究センター（岐阜県各務原市）の調査でわかった。 この深みは直径約１００メートルにわたって、クレーターのようにすり鉢状に広がっており、周囲の水深が３メートル程度のところ、最深部は約２０メートルに達していた。えぐれた部分は拡大する傾向にあるうえ、他にも深みは複数見つかっているといい、アユを始めとする生態系への影響も心配されている。 同センターによると、異常な深みが見つかったのは、河口から約３７キロ上流の地点で、付近の川幅は約３００メートル。さらに１～２キロ上流では、川底の砂がなくなり、１６００年以上前の泥炭層が露出した場所もあった。 こうした現象について、同センターの萱場祐一センター長は、１９９０年代まで行われていた建設工事用の砂利採取と、

（ＣＮＮ）　米沿岸警備隊は５日までに、昨年３月の東日本大震災に伴う津波被害で流失し、米北部アラスカ州近くの海域での漂流が確認された日本の漁船「リョウウンマル」を沈没させる方針を決め、警備艇１隻を派遣した。 警備艇が５日朝、漂流する漁船の船体状況を確認後、大きな損傷がないなどと判断した場合、２５ミリ機関砲を使って沈める。船体はさびついているという。 無人の漁船を最初に発見していたカナダの国防省は、同船の漂流は周辺海域での船舶の安全航行に障害になると判断していた。海運業者は漁船の位置などに関する情報を受け続けている。 米沿岸警備隊によると、トロール漁船は５日早朝の時点で、アラスカ州南東部のシトカから南西へ約３１５キロ離れた海域を漂流している。漂流海域を知らせる目印のブイを航空機から落とし、同船の移動を追跡している。 漁船は今年３月下旬、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の北部沖合で同国軍の哨

バーコードのように海面に広がるノリ養殖の網。間を摘み取り作業をする船が進む＝兵庫県の播磨灘で、本社ヘリから長谷川直亮撮影 全国有数のノリの産地、兵庫県の播磨灘で養殖ノリの摘み取り作業が進んでいる。上空から見ると、等間隔で海に張られたノリ網がバーコードのようだ。「もぐり船」と呼ばれる専用船が網の下をくぐってノリを摘み取っていた。 兵庫漁連によると生産高は年間１３億〜１４億枚で九州の有明海産に次いで多い。今季は冬場に雨が多かったため、漁は順調という。作業は４月いっぱい続く。【長谷川直亮】

今年１、２月のニホンウナギの稚魚（シラスウナギ）の香港からの輸入量が昨年同期に比べてほぼ半減し、価格は２倍以上の１キロ当たり２１０万円超と高騰していることが５日、財務省の貿易統計で明らかになった。 シラスウナギは養殖用で、日本の輸入先は香港だけ。不漁が日本だけにとどまっていないことを示すデータで、輸入のシラスウナギに多くを頼っている国内の養殖業も厳しい状況に置かれることになりそうだ。 関係者によると、香港からのシラスウナギの大半は台湾産。資源保護を理由にシラスウナギの輸出を禁止している台湾から、大量のシラスウナギが不正に持ち出され、香港経由で日本に輸出されているという。台湾の養殖業者は「不漁の影響もあってほとんどシラスウナギが手に入らず、廃業を迫られるケースもある」と話す。 今後、ウナギをめぐる国際摩擦が発生する可能性もあり、大消費国の日本としては貿易の適正化や産地の適正表示などが課題とな

トップ > 三重 > 4月5日の記事一覧 > 記事 【三重】 大荒れ一転、島勝漁港でブリ大漁 Tweet mixiチェック 2012年4月5日 水揚げされたブリ＝紀北町海山区島勝浦の島勝漁港で 暴風雨から一転して晴天となった四日、紀北町海山区島勝浦の島勝漁港で、ブリ二千匹が水揚げされた。 島勝浦は、熊野灘の三大ブリ漁場の一つに数えられる。地元の漁業会社「島勝大敷」が仕掛けた定置網に今季最大規模の魚が入り、市場にはブリを買い求める人が並んだ。 浜に桜が咲くころ揚がるブリは「彼岸ブリ」といわれ珍重される。 同社の玉井健彦代表は「昨日は大荒れだったのに、今日は恵みがいっぱい。不思議ですね」と話していた。 （藤原啓嗣） この記事を印刷する PR情報 Ads by Yahoo!リスティング広告 三重のよく読まれた記事 忍者ナンバープレート交付 外宮でも棟上げ厳かに　伊勢神宮 「霞★ゆめくじら」楽し

生きのいい鮮魚をそのまま首都圏や関西をはじめ、より遠くに、より低コストで届けるために開発されたのが長時間、鮮度を保つ「窒素氷」の技術だ。窒素ガスを溶かした水を凍らせる「窒素ガス封入氷システムの発明」は２００５年に出願、０８年には特許を取得し、昨年５月には日本発明協会の全国発明表彰発明賞にも輝いた。開発に携わった昭和冷凍プラントの若山敏次社長は、鮮度で差別化した魚介類のブランド化までにらみ、水産業の活性化を目指す。　◆おいしさ届けたい　「“鮮度が命”の魚を新鮮なまま、おいしいまま消費地に届けたい」と１９９７年から約８年間の期間を費やして開発した。　生鮮食品の鮮度保持には、以前は氷や粉砕氷が使われたが、最近ではフレーク氷、シャーベット氷、海水氷など次々と新しい製氷技術が開発されてきた。どの氷も鮮度を保つ重要な要素となる温度管理は可能だが、氷に含まれる酸素が溶け出して食品を酸化させ、好気性雑菌を

東日本大震災で甚大な津波被害に見舞われた宮城県南三陸町の馬場・中山地区の漁師たちの育てたワカメが、蓮田市で七日に開かれる「商工祭さくらまつり」で、震災後、全国で初めて販売される。同市の建設会社の若手らで結成した「埼玉はすだ支援隊」が、同地区の復興にかかわってきたのがきっかけ。同支援隊代表の小森敏一さん（４０）は「宣伝の場を提供することで、復興の後押しができれば」と話している。 同地区では、津波で漁船やワカメの加工場がほとんど流されたが、震災から約半年後に漁船を共同購入し、ワカメの養殖を再開。「福福わかめ」と名付けられ、三月末にようやく刈り取りが本格化したばかりだ。

フランスにうまい魚料理なし。レストランで、主菜に魚を頼むことはほとんどない。 どこで食べても同じような味付けだ。フランス人はやはり肉食民族だ。唯一、感動したのが、パリ左岸の1つ星「ガヤ」。ピエール・ガニェールの魚料理専門レストランで、マグロのコンフィを食べた。低温調理で、血のうまみとしっとりした風味を残しつつも、満遍なくはんなりと火が入っていた。 それを超えたのが、カンテサンスのマナガツオだ。皮はナイフで切れないのではと思うほどに硬い。パリパリのレベルを超えている。身はロゼ色と白色のグラデーションが美しい。ジュワッとあふれ出すうまみと香り。この火通しは超絶だ。1分オーヴンに入れて、数分休ませるという作業を繰り返すそうだ。バスクの子豚も、同じく切り立った皮とジューシーな肉の対比が人智を超えていた。 岸田周三シェフの魚料理は、全フランスの料理人が味わうべきだ。フレンチの料理人たちは天啓に打たれ

中国で発見された羽毛の生えたティラノサウルス類の尾の骨。左側の上下に繊維状の羽毛の痕跡が無数にある（ネイチャー誌提供） 中国遼寧省の約１億２０００万年前（白亜紀前期）の地層から、羽毛をもつ恐竜としては世界最大となるティラノサウルス類の新種化石が見つかった。 中国科学院とカナダ・アルバータ大などの研究チームが５日付の英科学誌ネイチャーに発表する。 見つかった化石は３体あり、頭から尾にかけての各部の骨のほか、首や腕、尾の周囲に長さ１５～２０センチの繊維状の羽毛が残っていた。最大の個体は推定全長９メートル、体重１・４トンに達する大人（成体）で、残る２体は発育途中の若い個体だった。 これまでの羽毛恐竜はいずれも２・５メートル以下と小さく、大型肉食恐竜にも羽毛があったことを裏付ける証拠となるが、飛ぶことはできず、羽毛は、保温や異性を引きつける装飾の役割を果たしたとみられる。

女子大生が余剰カキを薫製に 2012年4月5日 01:00 カテゴリー：九州 > 福岡 新発売されるカキの薫製を持つ福岡女子大の学生。真空パックしたものを保冷バッグに入れて販売する　博多湾でカキ養殖に取り組む福岡市漁協唐泊（からとまり）支所（同市西区宮浦）は、売り切れずに余ったマガキを薫製にし、１０日から販売を始める。保存の利く商品に加工することで、年間を通してカキを楽しんでもらい、漁師の収入増につなげる狙いだ。　同支所のマガキは１１月－翌年４月ごろが旬だが、“冬の味覚”のイメージが強いためか、例年、春になると需要が低下。ほぼ毎年、売れずに廃棄せざるを得ないカキが発生する。同支所では、数年前から加工品作りに取り組んでいる。　薫製は他の産地で既に製造されているが、同支所は特別な容器を用い、真空パックにした状態で煮沸消毒する製法を導入。通常は１週間程度の賞味期限を約３０日まで延ばすことに成