ニチレイが堅調、気仙沼工場が被災したヤヨイ食品から生産受託 2011/03/25 16:41 ニチレイ <2871> が後場、一時２０円高の３５６円まで買われ、その後も高値圏で推移した。２５日前場引け後、伊藤忠商事 <8001> 系列の調理冷凍食品メーカー、ヤヨイ食品（非上場）からの生産受託を行うと発表した。東日本大震災に伴い、ヤヨイ食品の主力拠点である気仙沼工場（宮城県気仙沼市）が被災したため、ニチレイフーズの生産設備を活用し、対応する。 ニチレイの２５日終値は１９円高の３５５円。 提供：モーニングスター社 |世界のモーニングスター |U.S.A |Canada |UK |Asia |China |Australia| 私達は個人情報を取り扱うために必要なプライバシーマークを取得しております Copyright© Morningstar Japan K.K. All Rights Res

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ふんばる　３．１１大震災／共同生活まるで家族 集落の約８０人が大家族のように暮らす小石浜公民館。川原さん（右）ら婦人部が昼食でほっと一息＝２１日、大船渡市三陸町 ◎「恋し浜」の里人たち＝大船渡市三陸町綾里・小石浜＝ ホタテ産地に元気な声 　「男の人だ（たち）、集まって。昼ご飯だよ」 　避難所の公民館に、お母さんたちの元気な声が響く。震災発生以来、総勢約８０人の共同生活を切り盛りしている。まるで大家族のようだ。 　大船渡市三陸町綾里の小石浜地区。小さな湾で大半がホタテ養殖を営む３０世帯が、地震とともに公民館に集まった。 　「津波で８軒被災したが、全員が無事。大勢が死んだ明治の大津波の教訓で、すぐここに集まると決めている」と集落長の川原文夫さん（５８）。多くの家も高台にある。 　２０人余りの８０代も逃げた。山間の小石浜はかつて、誰もが綾里の町まで２時間の険路を歩いた。「綾里の地区対抗運動会で（

タイの首都バンコクにある日本のデパート、伊勢丹は２５日、２６日に予定していたマグロ解体ショーの中止を決めた。福島第１原発事故を受け、タイ政府が日本から輸入される食品の放射線検査を強化したことで「通関に時間がかかり鮮度を保証できない可能性がある」（伊勢丹広報）という。　広報担当者によると、目の前でマグロをさばいて販売するショーは年に５～６回開催され、在留邦人や地元住民に人気のイベント。マグロは九州・奄美大島の養殖場から輸入しているという。（共同）

今年１月から米ハワイ沖に遠洋漁業実習に出ていた宮古市の県立宮古水産高校の実習生たちが２２日、東日本大震災後初めて宮古市に戻った。地震で三陸沖の漁業は甚大な被害を受けた。実習生たちはその様子を見て衝撃を受けた様子だったが、「想像以上だが何か復興の手伝いをしたい」との声が上がった。 実習に参加したのは宮古水産高の生徒ら約２０人で、１月に宮古港を出港し、マグロ漁の実習を終えて今月１８日に帰港する予定だった。ところが１１日の震災を受けて宮古港が接岸できなくなり、急きょ予定を変更し、空路とバスで岩手入りした。 古水産高２年、木村年行さん（１７）は「初めて聞いたときはウソだと思った。被害のすごさが分かった。自分ができることを手伝いたい」と話す。金野仁校長は「生徒たちが地域に力を与えて、復興を信じて頑張ってほしい」と期待を込めた。【石戸諭】

迅速避難、全員無事　大船渡・越喜来小　高い津波防災意識 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市三陸町にある越喜来（おきらい）小（児童７３人）は、児童と職員計約８０人が迅速に逃げ、全員が助かった。越喜来地区は市内で最も多い１００人以上の死者を出した。学校も海から約２００メートルで、海抜ゼロメートル地帯。津波で校舎全体が破壊されたが、高い避難意識が子どもの命を守った。 　経験のない強い揺れが襲ったのは、１年生が帰宅しようとしていたときだった。 　教員らは「津波が来る」と直感した。電気が止まり、校内放送が使えない。揺れが続く中、各教室を回って避難を指示し、昨年末に設置した非常階段を駆け上がった。 　階段から通じる道路に出て約３５０メートル離れた公民館へ逃げた。１週間前に訓練をしたばかりで、２日前の地震でも同じルートで避難した。遠藤耕生副校長は「落ち着いて避難できた。命が守れ、本当に

Tweet 2011年03月25日 震災後初めて仙台港にフェリー　 物流機能回復に期待 東日本大震災で被災した仙台港に２５日午前、震災後初めてフェリーが入港した。関係者は、被災地の物流機能回復に期待を寄せている。 北海道・苫小牧港を２４日夜に出発した太平洋フェリー（名古屋市）の「きたかみ」は２５日午前１０時ごろ、煙突から煙を上げながら着岸。食料や医薬品などの救援物資を積んだトラック約１００台が続々と現れ、被災地などに向かった。 津波で大きな被害を受けた仙台港では、海底にたまった土砂やがれきの撤去など復旧作業が進められ、３万トン級までの船が入港できるようになった。 太平洋フェリーの牧野敏明東北支店長は「２日に１便は入れて物資を運びたい。少しでも復興の力添えとなれば」と話した。 ｜HOME｜　　/ 主要 / 社会 / 政治 / 経済 / 国際 / / スポーツ / 暮らし・話題 / 文化・芸能

カメイがガソリンなど陸揚げ　本格操業態勢整う カメイは２４日、宮城県塩釜市の塩釜港にある同社の塩釜貞山油槽所にガソリンと軽油計２０００キロリットルを陸揚げした。油槽所が本格操業の態勢に入ったことで、同社運営のガソリンスタンドへの供給力が高まった。 　ＪＸ日鉱日石エネルギーの室蘭製油所（北海道室蘭市）からガソリン１５００キロリットル、軽油５００キロリットルを積んだタンカー第３１周宝丸（７４９トン）が入港。パイプラインを使って油槽所へ荷揚げし、その後、待機していたタンクローリーにガソリンと軽油を積み込んだ。 　同社は２４日、東北の運営スタンドのうち宮城県内１０店を含む計３２店で営業しており、今後も順次増やしていく方針。 　ただ混乱を避けるため、セルフ形式の店舗でも従業員が給油作業を行っており、人員や在庫の確保状況によって営業できない店舗が出る可能性もあるという。 　カメイは「タンカーの受け入れ

東日本大震災による死者・安否不明者は３万人近くになり、約２万２千人が犠牲になった明治三陸津波を上回り、国内最悪の津波災害となった。気象庁などのこれまでの観測データから、３メートル以上の大津波の第１波が地震発生から約３０分で太平洋沿岸を襲ったとみられ、被害を大きくした。 　内閣府のまとめでは、これまで津波による死者で最も多かったのは１８９６年の明治三陸地震津波（マグニチュード８．２）。地震発生から約２０分後に津波が押し寄せ、Ｖ字谷の湾奥の地域に、大きな被害をもたらしたとされる。 　今回の東日本大震災は、１１日午後２時４６分に発生。気象庁が観測した大船渡港（岩手県大船渡市）の潮位記録では、津波は引き波で始まった後、午後３時１０分から潮位が急激に上昇し始め、同１５分には３メートルを超えた。同１８分には８メートルの巨大津波となって沿岸に押し寄せた。 　気象庁の観測施設が浸水による水圧で壊れ、観測記

Tweet 北里大は２４日、東日本大震災の影響を受け、海洋生命科学部を置く大船渡市三陸町越喜来の三陸キャンパスを新年度から４年間使わず、神奈川県相模原市で講義や研究を行うと大船渡市に伝えた。海洋研究の最先端を行く同学部は同市や本県にとって大きな存在。市は学部の早期使用再開を要望している。 同大を運営する北里研究所によると、１８日の理事会で２０１１〜１４年度の間、三陸キャンパスを使用せず、相模原市のキャンパスで授業をすると決定。教員・学生約６００人が相模原市に移る。 三陸キャンパスを使用しない理由として、同研究所は学生と教員の住環境の問題を挙げる。震災でアパート住まいの学生は３分の１が被害を受け、教員の住宅も浸水した。同学部の学生は現在１人が安否不明。 【詳しくは岩手日報本紙をご覧下さい】

「味噌（みそ）、茶、そば、沢庵（たくあん）、梅干し、さつま芋、干し魚、むしろ、手拭き、漉（す）き紙」。これは江戸時代末期の安政江戸地震で被災者が避難した御救い小屋に寄せられた米とお金以外の支援品という。寄付したのは被害の少なかった所の町人たちである▲お金や現物ばかりでない。なかには髪結いによる１万５０００人への髪結い施しというのもある。目を引くのは下総相馬郡の百姓からの漬物樽（だる）６樽、上州野田村の医師による打ち身薬２００服といった地方からの救援品もあることだ（北原糸子著「地震の社会史」）▲こうみれば被災した人々に届ける支援で江戸時代に後れをとってはいけない。東日本大震災で避難した人への支援物資は大半の地域でようやく必要量に達したようだ。だが必要な所に必要な物が届くとは限らないともいう▲発生から２週間となる震災の死者・行方不明者はとうとう２万６０００人を超えた。避難所で生活する人もなお２

乾かした卒業証書、語らぬ君へ　気仙沼の小学校2011年3月25日7時12分 印刷 Check 津波の被害を受けた鹿折小学校では、卒業修了式を前に教員たちが泥の中から捜し出した子供たちの靴を並べた。地震の際、上履きのまま高台へ避難していた＝２４日午前９時３８分、宮城県気仙沼市、高橋正徳撮影 水につかった気仙沼市立鹿折小学校の卒業証書。乾かして卒業生に渡された＝２４日午前、宮城県気仙沼市、高橋正徳撮影 宮城県気仙沼市立鹿折（ししおり）小学校（児童３５６人）で２４日にあった卒業修了式。「小野寺紅波（くれは）さん」と呼ぶ校長の声に答えるはずの少女はいない。校長先生は、教室の隅にしつらえた祭壇に、そっと卒業証書を置いた。 大きな揺れのあと、児童は上履きのまま高台へと逃げた。だが、祖父の車で自宅へ向かった６年生の紅波さんと弟の光芽（こうが）くん（４年）、妹の来実（くるみ）さん（２年）は津波に巻き込まれ

電柱より高い波が市街地を襲う中、幼い息子２人を連れて、車で必死に高台へ逃げた――。宮城県気仙沼市で被災した漁業、竹下直樹さん（３７）一家が２４日、直樹さんの出身地の日南市南郷町で市営住宅への入居手続きをした。津波が迫る中、自宅から高台へ避難した妻の梨香さん（３１）が懸命に逃げた当時の状況を語った。 　地震当時、直樹さんは沖縄沖へカツオ漁に出ていて留守だった。梨香さんは自宅の２階建てアパートに、長男の響（きょう）ちゃん（３）と次男の楓人（ふうと）ちゃん（１０カ月）の３人でいた。地震の直前、梨香さんの携帯電話に緊急地震速報が入った。すぐに子ども２人と一緒に、こたつの下に潜り込んだ。 　激しい揺れに、こたつから飛び出そうになる子どもたちを必死で抱えた。強弱を繰り返す揺れの中、どれぐらいの時間が経ったのかも分からなかった。家財が次々に倒れる音が聞こえた。 　海からアパートまでは車で１０分ほど。「建

岩手県南東部の大船渡市。重要港湾を擁する港町は、高さ１５メートルを超す津波にのまれ、一面がれきの街と化していた。中心街から北東に約１４キロ。同じ海岸近くにもかかわらず、津波の難を逃れた集落があった。 　「明治の大津波をきっかけに、集団で高い土地に移転したんだ」。大船渡消防署の元三陸分署長の木村正継さん（６４）が教えてくれた。「高さ７メートルの防波堤も幅３０メートルの松林もみんな流された。でも集落は無事だった」 　アワビやホタテの養殖で知られる同市三陸町吉浜の集落は、１８９６年の明治三陸津波で住民の２割が津波にさらわれ、壊滅状態になった。復興に際し、「また必ず大津波が来る」と確信していた当時の村長らが、高台への集落移転を強く推進した。 　「高所移転」が奏功して、１９３３年の昭和三陸津波では、死者・行方不明者は住民の１割にとどまった。国と岩手県も低利融資制度を設けて本腰を入れ、当時、海岸沿いに

Tweet 街は一面、茶色に覆われていた。東日本大震災で大津波の直撃を受けた山田町を２３日、陸上自衛隊の輸送ヘリコプターに乗って上空から取材した。 高度約５００メートル。眼下に広がるのは、穏やかな海と建物が根こそぎさらわれた陸地。土とがれきの山と化した光景は、津波の猛威をまざまざと見せつけていた。山田湾には壊れた養殖施設で形成された孤島がぽつぽつと浮かぶ。三陸特有の入り組んだ地形には、流された船や木材がびっしりと詰まっていた。 同日は沼崎喜一町長らが同ヘリで上空から視察。沼崎町長は「被害の甚大さを目の当たりにした。何年かかっても希望を捨てずに頑張りたい」と言葉を絞り出した。 【写真＝東日本大震災で多くの建物・家屋が大津波にのまれた山田町＝２３日午後０時４１分、陸上自衛隊輸送ヘリから（報道部・櫛引亮撮影）】

Tweet 「恋し浜」ブランドのホタテガイや、地域おこしで名をはせる大船渡市三陸町綾里の小石浜地区は東日本大震災で、漁業関係の施設を中心に甚大な被害を受けた。ほとんどの船が被災し、養殖施設も壊滅。それでも漁業者は再起に向け、動き始めた。使えそうな漁具を集め、壊れた施設を片付ける。「牙をむかれたが、やっぱり海に生きる」。一体感が強い地域がさらに結束し、難局に立ち向かおうとしている。 小石浜地区は３０世帯の集落。漁業中心の地域で、綾里漁協小石浜青年部が商標登録した「恋し浜」は鮮度、味、安全性が売りのホタテガイで有名になった。ベテラン漁業者も元気で、活発に海と付き合ってきた。 ２００９年には三陸鉄道の駅名が「恋し浜」に改称され、恋愛のパワースポットとして注目された。恋し浜バラやハンバーガーなど多方面に波及。地域の半世紀の悲願だった白浜地区とを結ぶトンネル工事も着手される見通しとなっていた。 そん

東日本大震災の大津波が、北上川を河口から約５０キロの地点までさかのぼっていたことが、東北大の田中仁教授（水工学）の分析で分かった。国土交通省が北上川に設置した水位計のデータを調べた。津波は、河口から１７キロ地点にある高低差３メートル以上の堰（せき）も乗り越えたとみられるという。 　岩手県が源流の北上川は、宮城県登米市で旧北上川と分かれ、本流は石巻市の追波湾に注ぐ。旧北上川は石巻市の仙台湾に注いでいる。 　田中教授が、水位計データを分析したところ、津波は追波湾の北上川の河口で７メートル以上の高さだった。河口からさかのぼった津波は、旧北上川との分岐点を越えて、河口から４９キロ地点で１１センチの水位変化を記録した。その上流の６０キロ地点では計測されなかった。 　田中さんは「国内に記録が残る津波の遡上（そじょう）は、河口から十数キロであることが多い。今回の結果は今回の津波の規模の大きさを示している

災害対策本部を設置した県漁連（いわき市）は２２日から加盟する６漁協の組合員の安否確認や被害状況の把握など本格的な作業に入った。しかし福島第一原発の事故は終息の見通しが立たず情報収集は難航している。昨年１２月３１日現在、６漁協の正組合員は１３５２人、準組合員は３７０人で計１７２２人。県漁連は通常２４人体制だが、自宅が被災したり通勤用のガソリンが確保できないなど現在は１０人ほどで懸命に対応に当たっている。だが、福島第一原発周辺は立ち入りが制限され、周辺に住む多くの組合員が避難しており、思うように安否が確認できないという。６漁協とも地震と津波の影響は大きく漁港や漁船の損壊など「全体的な被害の規模は全く見えない」と関係者は困惑している。野崎哲会長は「地震、津波に加え原発事故が追い打ちをかけている。見通しが立たないと、復興への光が見えない」と話す。福島第一原発近くの海水から放射性物質が検出されたこと

「北限の海女」犠牲者ゼロも…海の環境一変 東日本大震災 津波で壊滅した「北限の海女」の小袖漁港 Photo By 共同　 「北限の海女」で知られる観光地・岩手県久慈市の小袖海岸も津波の大きな被害を受けた。昨年新築したばかりの観光拠点「小袖海女センター」は建物が流されてコンクリートの基礎だけの姿になり、海には油が浮き、流された船や重機が海底に沈むなど環境が一変した。素潜り漁の実演が人気だった約２０人いる海女には幸い犠牲者はいなかったが、海女歴３０年以上の中川やえ子さんは「まさかこんなことに…。海が変わっているだろうし、潜るのはおっかない」と不安げに話した。