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福島県知事選最大の争点は「復興」でも「脱原発」でもなく「公害事件への対応」だ

福島県知事選は、都知事選や滋賀県知事選、沖縄知事選以上に厳しい戦いになるだろう。

311で明らかになったように、電力会社の役員が支持する自民党、電力会社の社員が支持する民主党、どちらが推薦する候補者が勝っても同じ穴のムジナ、「有権者=県民」の勝ちにはつながらない。

ましてや「復興」を錦の御旗に与野党が相乗りするような状況になれば、残念ながら誰が対立候補として出てもまず勝ち目はないだろう。

したがって与野党相乗りに持ち込ませず、本当の意味で「有権者=県民」の勝利を目指すためには、まずは「福島県知事選の争点」を明確にすることが必要だ。

福島原発事故に伴う放射能汚染は、福島県のみならず東北・関東の広範囲に及ぶとともに現在も進行中で、水俣病やイタイイタイ病、四日市ぜんそくなど、我が国の代表的な公害事件を遙に超える歴史的な公害事件の真っ直中にある。

このため、10月に行われる福島県知事選最大の争点は、「復興」でも「脱原発」でもなく「公害事件への対応」となるはずだ。

その意味では福島県民が、原発事故とそれに伴う放射能汚染を過小評価し、政府と東電の責任を矮小化してきた佐藤雄平知事の後継者で与野党相乗り候補の内堀副知事を選ぶのか。

それとも原発事故の過酷な現状と放射能汚染の実態に正面から向き合い、住民への支援を訴える井戸川元双葉町長や熊坂元宮古市長を選ぶのか。

県内に残っている方、県外に避難している方、双方の福島県民にとっても将来の公害訴訟を視野に入れた重要な選択となるだろう。

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【9/17:福島民報】週内にも内堀氏支援決定 自民党本部 県連は役員会で協議の方針
 任期満了に伴う10月9日告示、同26日投票の知事選で、自民党本部は前副知事の新人内堀雅雄氏(50)=福島市=への支援を週内にも決める。これを受け、党県連は内堀氏支援の手続きに入る。民主、社民両県連、公明党県本部は内堀氏支援を決めており、相乗りの形となる。16日には、新人2人が新たに立候補する考えを明らかにし、立候補を表明したのは5人となった。
 自民党の谷垣禎一幹事長は16日の記者会見で、同日開かれた党役員会・役員連絡会の席上、茂木敏充選対委員長が知事選について、今週内に結論を出すと説明したことを明らかにした。茂木委員長は17日、岩城光英県連会長(参院本県選挙区)と党本部で会談し、今後の対応を話し合う。
 福島市で15日開かれた県連の支部長・幹事長会議後に記者会見した杉山純一県連幹事長は「本部の意向を踏まえ、県連としての対応を決定する」と語り、本部の意向決定後、役員会で協議する方針を示した。
 ただ、支部長・幹事長会議では、党本部の意向を受けて元日銀福島支店長・鉢村健氏(55)の推薦申請撤回を決めた県連役員に反発が相次いだ。支援する候補者の変更に抵抗感を抱く関係者もおり、県連の知事選への対応は一枚岩とはならない可能性もある。
 党本部は、7月の滋賀県知事選に続く重要地方選での連敗を避けるため、他党との共闘による内堀氏支援を模索してきたとみられる。支部長・幹事長会議に出席し、終了後に記者会見した茂木委員長は「党派色を出す選挙にはならない」との考えを強調した。
■井戸川氏、高嶋氏が出馬表明
 16日に立候補を表明したのは、元双葉町長の井戸川克隆氏(68)=双葉町から埼玉県に避難=と、接客業の高嶋努氏(51)=茨城県結城市=の2人で、それぞれ県庁で記者会見した。
 知事選には内堀、熊坂、井戸川、高嶋の各氏と、自営業の新人五十嵐義隆氏(36)=いわき市=が立候補を表明している。

【9/17:スポーツ報知】双葉町元町長の井戸川氏が福島県知事選に出馬表明
 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町の元町長、井戸川克隆氏(68)は16日、県庁で記者会見し、県知事選(10月9日告示、26日投開票)に無所属で出馬すると表明した。
 井戸川氏は「国や東電の言いなりにならず、県民主権の県政を進める」と述べた。公約として、現在の避難区域にとらわれず、県独自に放射線の管理区域を設定して県民に避難の選択肢を与えるなど、被ばくを最小限に抑える政策を掲げた。
 井戸川氏は2005年11月から13年2月まで、双葉町長を務めた。5月には、福島第1原発を訪問後に登場人物が鼻血を出す描写が議論となった漫画「美味しんぼ」の雑誌連載に実名で登場。鼻血の原因について「被ばくしたからですよ」などと語っていた。また「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いる」と指摘し、「今の福島に住んではいけないと言いたい」とも発言した。フェイスブックに鼻血の写真を掲載するなどした。
 知事選には前副知事の内堀雅雄氏(50)、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)、牧師の五十嵐義隆氏(36)、接客業の高嶋努氏(51)が出馬を表明している。

【9/17:TBS】福島知事選、前双葉町長の井戸川氏が立候補表明
 来月投票が行われる福島県知事選挙に福島県双葉町の前の町長、井戸川克隆さんが立候補することを明らかにしました。
 「県民の主権を取り戻し、(原発)事故で我慢させない。心の復興が何よりも先」(前双葉町長の井戸川克隆氏)
 来月行われる福島県知事選挙に福島県双葉町の前の町長、井戸川克隆さん(68)が無所属で立候補することを明らかにしました。
 井戸川さんは2005年から2期8年、双葉町の町長を務め、原発事故で一時、多くの町民を役場とともに埼玉県加須市に避難させる対応をとりました。井戸川さんは独自の放射線管理区域を設け、県民に避難の選択肢を与えたいと話しています。
 福島県知事選挙には、井戸川さんのほかにこれまでに前福島県副知事の内堀雅雄氏(50)、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)、いわき市の牧師の五十嵐義隆氏(36)、茨城の接客業の高嶋努氏(51)の4人が立候補を表明していて、来月9日告示、来月26日に投票が行われます。(16日21:15)

【9/16:読売】福島県知事選、前双葉町長が立候補を表明
 任期満了に伴う福島県知事選(10月26日投開票)に、前福島県双葉町長の井戸川克隆氏(68)が16日、立候補を表明した。
 県庁で記者会見した井戸川氏は、東京電力福島第一原発事故について「放射能被害を最小限にするのは大人の責務だ」と述べ、より詳細な放射線量の測定を実施し、結果を県民に提供する考えを示した。
 同県知事選ではほかに、前副知事の内堀雅雄氏(50)、同県出身で前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)らが出馬表明している。

【9/16:産経】元双葉町長・井戸川克隆氏が福島知事選立候補へ
 任期満了に伴う福島県知事選(10月9日告示、26日投開票)で、元双葉町長の井戸川克隆氏(68)が16日、無所属で立候補すると表明した。
 井戸川氏は東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く双葉町の町長を平成17年から務め、昨年2月に2期途中で辞任。今年4月には人気漫画「美味(おい)しんぼ」で、原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写とともに井戸川氏が登場し、健康被害を訴えて、県内から「風評被害を助長する」と波紋を呼んだ。
 井戸川氏はこの日の会見で、県独自で放射線量に応じた避難区域の見直しなど被曝(ひばく)を最小限に抑える政策を掲げた。
 また、茨城県結城市の接客業、高嶋努氏(51)が同日、出馬表明した。

【9/16:朝日】前双葉町長の井戸川氏、福島知事選に出馬表明
 10月9日告示の福島県知事選で、同県双葉町の井戸川克隆・前町長(68)が16日、無所属で立候補する意向を表明した。一方、脱原発弁護団全国連絡会代表を務める弁護士の河合弘之氏らが、立候補表明している前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)を支援する勝手連をつくることになった。
 井戸川氏は記者会見で「放射線量を正確に測り直し、県民を被曝(ひばく)させない環境をつくる」と述べた。東日本大震災前の2005年12月から昨年2月まで町長を務め、現在は埼玉県加須市で避難生活を送っている。
 また、熊坂氏を支援する勝手連は17日に東京で記者会見を開く。設立趣意書では「脱原発を明確にし『原発に頼らない経済社会』を公約に掲げる熊坂さんを勝手に応援することに決めた」としている。
 代表世話人には河合氏のほか、東電株主代表訴訟原告団の木村結事務局長、弁護士の海渡雄一氏らが名を連ねている。今年2月の東京都知事選で河合氏は細川護熙元首相を、海渡氏は日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児氏を支援した。
 これまで福島県知事選には前副知事の内堀雅雄氏(50)ら計5人が立候補を表明している。

【9/16:時事】前双葉町長が出馬表明=福島知事選
 任期満了に伴う福島県知事選(10月26日投開票)で、前双葉町長の井戸川克隆氏(68)が16日、福島県庁で記者会見を開き、無所属で立候補する考えを表明した。
 井戸川氏は、2005年から2期8年間双葉町長を務め、11年の東京電力福島第1原発事故では役場機能を一時県外に避難させた。除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設の建設をめぐるいくつかの会議に欠席したことなどから町議会と対立、13年2月に辞職した。

【9/16:毎日】<福島知事選>前双葉町長が無所属で出馬へ
 任期満了に伴う福島県知事選(10月9日告示、26日投開票)に、前福島県双葉町長の井戸川克隆氏(68)が16日、無所属で立候補すると表明した。井戸川氏は双葉町長を2013年まで2期務め、同町に立地する東京電力福島第1原発の事故後の対応をした。
 知事選には、現職の佐藤雄平知事が出馬せず、事実上の後継である内堀雅雄・前副知事(50)が立候補表明している。井戸川氏は16日の記者会見で、原発事故を巡る県の対応について「情報の適切な伝達がされず、非常に残念だった」と批判、「本当のことをしゃべる候補者がいないと思い(立候補を)決断した」と語った。県外の原発について「多くの被害者がいるにもかかわらず、再稼働するのは信じられない」と述べ、原発再稼働反対を訴えるという。
 知事選には、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)らも立候補表明している。【岡田英】

【9/16:共同】自民、福島知事選出馬の内堀氏の支援決定
 自民党は15日、福島県知事選(10月9日告示、26日投開票)に無所属で立候補すると表明した前副知事の内堀雅雄氏(50)への支援を週内にも決定する方針を固めた。内堀氏をめぐっては民主、社民両党の県連がそれぞれ出馬要請したほか、公明党県本部も支援方針を決めており、相乗りとなる見通しだ。
 自民党の茂木敏充選対委員長は福島市内で記者団に「安倍晋三首相(党総裁)らと相談し、今週中に党本部としての結論を出す。党派色を前面に出す選挙にはならない」と強調した。同時に「東日本大震災からの復興に与野党はない」と述べた。
 これに先立ち、茂木氏は党福島県連の会合に出席し、県連が党本部の推薦を求めていた元日銀福島支店長の鉢村健氏(55)について「幅広い支持を得るのは大変厳しい」と支援を断念した経緯を説明。「苦渋の決断だ」として理解を求めた。
 茂木氏は会合で内堀氏の名前を挙げなかったが、複数の出席者から「内堀氏であれば応援できない」との声が出た。
 自民党本部は7月の滋賀県知事選に続く敗北を避けるため、内堀氏への相乗りを模索していた。
 一方、東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町の元町長、井戸川克隆氏(68)と、茨城県結城市の接客業高嶋努氏(51)は16日、福島県知事選への立候補を表明した。
 知事選にはほかに、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)、牧師の五十嵐義隆氏(36)も出馬表明している。(共同)


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by azarashi_salad | 2014-09-17 19:24 <:/p>

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