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【今も原子力緊急事態宣言発令中】日本が“核のゴミ捨て場”になる日 (震災がれき問題の実像)

5月25日にタイトルと同名の本が旬報社から出版されました。(下記リンク参照)

【2015年6月4日追記】
この本は「核のゴミ」をテーマにしているが、放射性物質や廃棄物処理の専門的な内容ではなく住民運動の活動記録だ。愛知県を中心に、福岡、大阪、富山、新潟の各地で活動した住民たちの経験知が「見える化」されている。

「国策」という強大なものに押しつぶされそうになったとき、普通の住民はいったいどうすればよいのか。それらを考える手がかりになれば、と考えている。だから一人でも多くの方に読んでもらいたい。


震災がれき広域処理は、一部の断面だけを見ると「被災地のため」というイメージで「正しい政策」だと騙されます。
だから、始めから終わりまで一部始終を1冊の本にまとめました。
これを最後まで読んでも、胸を張って「正しい政策」だったと言えるのか、が問われています。

【今も原子力緊急事態宣言発令中】日本が“核のゴミ捨て場”になる日 (震災がれき問題の実像)_a0008617_544165.jpg

◆旬報社のページ
「目次」と「はじめに」の一部が掲載されています。

第1章「震災がれき広域処理」とは
第2章 「広域処理」という名の公共事業
第3章 広域処理の必要性を検証する
【寄稿】がれき広域処理の本質的な問題 池田こみち
第4章 “絆”の陰で流用される復興予算
第5章 震災がれきから「核のゴミ」の全国処理へ

この本で伝えたかったことは「核のゴミ」処理についての話、老朽化した原発が次々と廃炉を迎える日本で、これからおこるであろう「核のゴミ」処理についての話です。

私は専門家ではありませんが、震災がれき広域処理に反対する住民運動を4年以上続けてきました。その4年間の運動を通じて、何が問題の核心なのか見えてきたので、その経験に基づく事実を綴りました。

特に、脱原発や即時廃炉を訴えている皆さんに手にとって読んでいただければ、と思って書きました。(下記リンク参照)
◆筆者のブログ

本中には震災がれき広域処理問題の総括として、池田こみち氏(環境総合研究所顧問)の寄稿「がれき広域処理の本質的な問題 池田こみち」も掲載しました。(下記リンク参照)
◆独立系メディアE-wave Tokyoのページ

さらに、列島各地で繰り広げられた(現在も継続中)住民運動の記録として、6名の共同執筆者が書いた報告も掲載しています。

「市民として当たり前のことを求めて 大関ゆかり」(新潟)
「環境省と〝特別な絆〞で利を得た富山県 宮崎さゆり」(富山)
「手探りで始めた私たちの反対運動 永田雅信」(愛知県東三河地域)
「浮上したのは『民主主義の機能不全』 石川和広」(大阪)
「二つの〝震災がれき〞訴訟 本多真紀子」(大阪府堺市)
「東北から九州に運ばれた震災がれき 脇義重」(福岡)


巻末には、道警裏金報道で新聞協会賞、日本ジャーナリズム会議大賞、菊池寛賞を受賞した高田昌幸氏(ジャーナリスト)の紹介文「市民による“執念”の記録-本書を読むにあたって 高田昌幸」も掲載しています。(下記リンク参照)
(紹介文抜粋)
本書は、(何でもかんでも「東京」を中心に考え、行動してしまう)人びととは正反対の位置に立つ人びとの行動記録である。簡単には引き下がらないという意味で、執念の記録と言い換えてもよい。
何かに疑問を持ち、考え、調べ、人に会い、議論し、また疑問に立ち返り、といった行動を繰り返す。それらを積み重ねた先に見えてくるのは、社会に広く喧伝されてきた内容とは大きく異なっている。
中央からシャワーのように降り注ぐ情報の中で、疑問を捨てきれず、つねに動きつづけた。だからこそ、専門家や権威の脆さを原発事故で十分に学び、怪しさすらも感じる市民にとって、本書は十分に役立ち、読み応えも備えていると思う。……高田昌幸(ジャーナリスト)

◆高田昌幸氏のブログ

アマゾンでも予約・購入できるそうです。(下記リンク参照)
◆日本が“核のゴミ捨て場”になる日 震災がれき問題の実像(amazon.co.jp)


こちらも合わせて読みたい。
◆引き裂かれた「絆」―がれきトリック、環境省との攻防1000日 青木 泰 (著)

青木さんからのメッセージ

沢田様 お世話様です。
廃棄物問題は、動脈産業を支える静脈産業という極めて重要な問題であるにもかかわらず、どちらかというとごみ問題にかかわる特定の人たちが問題として追いかけるマイナーなエリアでした。
ところが、がれき(震災廃棄物)の広域化によって、否応なくかかわらざるを得なかった住民や被災地からの避難者による闘いによって、大きな全国問題になりました。

そこで私が先日書き上げた「引き裂かれた絆(がれきトリック環境省との攻防1000日)」では、このがれき広域化の流れを、私が見た範囲で書かせてもらいました。
がれき問題にかかわった多くの人たちが、連携することによって、広域化を実質的に破たんさせた流れをかきました。

そこでも書かせていただきましたが、この闘いは、各地で自主的に取り組まれた市民活動が、情報を交換し、ネットワーク型の連携で実現したものでした。
私が見聞きしてきた以外の多くの豊かな取り組みが、各地域で取り組まれることによって、「広域化の破たん」をもたらしたものと思います。

沢田さんらが今回発行される「日本が“核のゴミ捨て場”になる日 (震災がれき問題の実像)」では、各地で闘われたみなさんのから報告され、しかも表題から伺うことができるように廃棄物問題を再稼働や核問題という大きなテーマにリンクさせる意欲的な出版物として、準備されてきています。

現在進行している廃棄物問題ー指定廃棄物に代表される汚染廃棄物の焼却や資金流用化問題ーが、大きく注目されるきっかけになることを祈念します。

多くの人が、執筆しているだけに大変だったでしょう、ご苦労様でした。
出版されれば、拝見させていただき、楽しませていただきます。

青木泰

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# by azarashi_salad | 2017-12-31 06:31 | 政治 <:/p>

5/5:あま市の勉強会資料

◆核融合科学研究所
http://www.nifs.ac.jp/sub_1.html
・概要
・沿革
・中期目標、中期計画
・評価報告書
・組織
・予算

◆大学共同利用機関について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/010/siryo/__icsFiles/afieldfile/2014/12/04/1353475_3.pdf
・組織運営等
・独立行政法人との比較

◆独立行政法人の概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000385331.pdf
・独立行政法人の概要
・財務会計面の特徴
・財源措置

◆情報公開法における情報提供
http://www.nins.jp/information/inform.php
・中期目標、中期計画
・事業報告書
・業務実績報告書
・財務諸表

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# by azarashi_salad | 2017-05-05 10:00 | 社会 <:/p>

初の6コアCPU

久しぶりにブログを更新。先日オトクな6コアCPUを発見、XEONのE5649が4000円で売られていたので衝動買いした。

E5649は動作周波数が2.53GHz、消費電力も80Wと低めだが、6コア12スレッドで動作するので性能はやや高め。そこで以前に買ったサブPCのCPU(Core i7 950)と交換して初めての6コア化にトライしてみた。

マザーボード(GA-X58A-UD3R)CPUサポートリストにE5649が載っていないので、正常に動作するか少々不安は残るが、ネットでは動作したとの報告も見かけるので、ものは試しでCPUのみ交換してみた。

BIOSを一度デフォルトにして必要な設定を済ませて立ち上げると、あっけなくウインドウズが立ち上がった。CPU-Zで確認すると、確かに6コア12スレッドで動作しているようだ。

初の6コアCPU_a0008617_14532611.jpg

どのくらい性能アップしたか「CINEBENCH_R15」で測定してみると、メインPCのCPUであるCore i7 2600(3.4G)より少し性能が上だった。

初の6コアCPU_a0008617_1456589.jpg

Core i7 2600(3.4G)相当の6コアCPUが4000円で手に入ったのはお得には違いないが、通常の使用ではそれほど性能差を感じさせないX5570やW3540などの4コアCPUが1000円程度で手に入ることを考えれば、思っていたほどお値打ち感がなく「初の6コアCPU」という記録が残ったぐらいかな。


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# by azarashi_salad | 2016-09-19 15:10 | お薦め <:/p>

6

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# by azarashi_salad | 2016-09-19 14:41 | お薦め <:/p>

【転載情報】そもそも総研(2016.6.23)(文字起こし)

【必見:あなたの街でも8000ベクレルの汚染土壌が再利用される】
そもそも総研(2016.6.23)
「そもそも原発事故の汚染土は全国に拡散させても問題ないの?」

フォロワーさんが以下の「文字起こし」を送ってくれたので転載します。

玉川「よろしくお願いします。今日のテーマです。

『そもそも原発事故の汚染土は全国に拡散させても問題ないんですか?』ということなんですけど、汚染土というのは、福島第一原発の事故に伴って、除染作業が行われてますね、その除染作業の結果として出てきている土ってことです。だから、放射能に汚染されてる土ということです」

「そもそもこの土はどうするってことになってたかというと、福島県内に中間貯蔵施設というのを作って、そこにまず最大30年間保管します。その後、どこか福島県外に最終処分場を造って、そっちへ移しましょうと。中間貯蔵施設はめどが立っていますが、最終処分場はめどすら立っていないというのが現状です。」

「で、汚染土の一部を公共事業で使いたいと言いだしてるんですよ、環境省が。8000Bq/kg以下は再利用可能でいいんじゃないですかという風なことを言い出してるんですが、ちょっとこちらを見て下さい。」

「このベクレルというのは放射能の基準の単位ですよね。数字が高いほど汚染が高いという事です。で、かつて、311以前は、こういう基準がありました。『安全に再利用できる』基準。当時は原発事故とか想定されてないので、例えば廃炉になった時に、色々でますよね、コンクリートとか。そういう風なものを再利用するとしたら、100Bq/kg以下だったらいいですよと

羽鳥「全然違いますね」

玉川「それが、震災があって事故があった。そしたら、今度は『安全に処理する』ための基準ということで、8000Bq/kg以下。80倍になっちゃった」

羽鳥「しかも、再利用じゃなくて、処理なんですね」


玉川「処理です、と。まあどっか土かなんかに埋めますと。それが、今月の7日以降に、『処理する』基準だったんだけど、安全に処理できるんだったら、使ってもいいんじゃないかという話で、全国で公共事業で使っていいんじゃないでしょうかっていう話に、今、なってきてるわけです」

「だから、日本全国、全部ですよ、テレビを見ているあなたの街にも来るかもしれない、という状況に今なっているわけですけど」

「大丈夫なのか、と、まずは。疑問の一点は、本当に大丈夫なのかと、安全なのかと。もう一点は、なんでわざわざ全国に、というところ。ここがポイントですからね。その辺も含めて取材してます。まず、本当に大丈夫なんだろうかということ。VTR」

【転載情報】そもそも総研(2016.6.23)(文字起こし)_a0008617_16382110.jpg

<VTR>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

玉川「福島第一原発の事故に伴う『汚染された土』これを全国の公共事業で使いましょうと。これ、端的に言って大丈夫ですか?」

伴 英幸氏(総合資源エネルギー調査会・原子力小委員会委員・原子力資料情報室共同代表)
「それは大丈夫とはとても言えないです。やってはならないことだと私は考えています」

玉川「伴さんは、どういうポイントでやってはいけないと?」

伴「(環境省は)それなりに放射線による被ばく管理はすると言っていますが、公共事業に伴ってどんどん拡散していくと、一つはトラブルがあった時、例えば水害が起きたり、大規模な地震、災害が起きたりしたときに、それがまたむき出しになる可能性がある」

玉川「むき出しだけでなく、流れ出る可能性もありますね、防潮堤だったら」

(ナレーション)
「汚染土が流出すれば、それを処理する作業員や周辺住民が体外から被ばくを受ける外部被ばくだけではなく、乾燥した粉塵を吸い込むなど、体内に入る放射線で被ばくする内部被ばくのリスクも、ゼロとは言えません。なぜ、新たなリスクを全国へ拡散するような方針を決める必要があるのか。私たちはまず、汚染土が保管されている現場を取材すべく、福島県へと向かいました」

玉川「えー、福島県の楢葉町に来てるんですけども、ご覧のように、汚染土が一つ一つ袋に入って積み重ねられてます。その横に来ると、その上にシートがかぶせられてて、煙突なんかもちょっと出てるんですが、これ全体でどれくらい土があるのかと。」

「ここがその置場なんですけども(現場に設置された線量モニタの表示は)0.143μSv/hという放射線レベルです。こんにちは。テレビ朝日です。よろしくお願いします」

「ここは置いてあるのは土だけということですか」

小沢春司氏(環境省・福島環境再生本部副本部長)
「ここは除染で取りました土や草木などが保管されています。」

玉川「ここはいわゆる最終処分場ではないわけですよね」

小沢「その通りです」

玉川「最終処分場が決まらないという話はニュースなどでもよく聞きますが、そうするとここは中間貯蔵施設ということになるわけですか」

小沢「中間貯蔵施設へ持っていく前の仮置場です」

(ナレーション)
「福島県内のあちこちに点在している仮置場。除染で出た線量の高い土などが、汚染されていない土で覆われた状態で置かれています。仮置場に置かれた汚染土は、やがて福島県内に作られる中間貯蔵施設に移され、最長30年間保管されます。そしてその後、県外に作られるという最終処分場へと移される計画ですが、設置のめどは立っていません」

玉川「ここの場所で(汚染土は)どれくらいありますか」

小沢「約3万㎥保管しております」

玉川「3万㎥というのも相当膨大ですけれども、全体で最終的にどれくらいの量が出ると見込まれていますか」

小沢「試算としては1600万㎥~2200万㎥です」

玉川「じゃ、ここの700倍くらいのものがこれからも含めて出てくるということですか」

小沢「そうですね、もう保管されているもの、それから今後加わってくるものを入れて、そのくらいの規模感ということになります」

(ナレーション)
「環境省の想定では、除染で出る汚染土などの全量は、東京ドームおよそ18杯分(約2200万㎥)です」

玉川「全部、中間貯蔵施設に行く見込みなんですか」

小沢「特に大熊町、双葉町の両町と、それから議会には大変なご決断を頂きまして、その地域に中間貯蔵施設を作っていくことをご了解いただきました。福島県もそれを後押ししてくださっていますし。そういう意味では、ここで出てきている色々な仮置場の袋ですが、これの行先は(全量が)中間貯蔵施設ということで方向は決まっています」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<スタジオ>

玉川「つまりですね、これだけの大量の土なんですけど、中間貯蔵施設に行けるだけの量ってことなんです。だから中間貯蔵施設に30年間置いておこうと思ったら、置いておけるんです。ところが、それを公共事業で全国で使うっていう話なんです。なんでそういう話になるんだろうと。よくわかんないなということも含めて、もちろん、安全なんですか?そういうものを公共事業で使って、ということも含めて、環境省に話を聞きに行ってきました。VTR」

<VTR>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

玉川「公共事業に使うのであれば、これは全国ということになるわけですか?」

山田浩司参事官補佐(環境省 水・大気環境局中間貯蔵施設担当参事官室)
「我々が考えている基準としては、全国で使えるような基準と」

玉川「例えば北は北海道から南は沖縄まであまねく対象地域となるんですか?」

山田「今、現在基準としては(全国で)使っても差し障りのない基準という事で考えている」

(ナレーション)
「汚染土が使われる公共事業の対象地は日本全国です。なぜなら、“十分な対策を施すので安全”だと環境省は言います。環境省は、汚染土を再利用する際は、汚染されていない土砂やアスファルトなどを50cm以上かぶせるため、年間被ばく線量は0.01ミリシーベルト以下に抑えることができるとしていますが、本当に危険性はないと言い切れるのでしょうか。」

玉川「津波なんかが来れば(汚染土を裁量して造った防潮堤など)そういうものが崩れる可能性がありますよね」

山田「そうですね」

玉川「それから道路でも場合によっては土砂崩れなどがあり得るのではないかと思うのですが、そうなった場合に放射性物質が含まれている土、これは流出したりということはあり得るのではないですか」

山田「その点は一番重要な点だと思っておりまして、災害が起きない場所になるべく造るということは基本として考えております」

(※注:ここで玉川さん、やや呆れ顔(^^;))

「ただし、そういう防潮堤や万が一そのような災害が起こるとも限りませんので、そこは当然、汚染土です。再生資材化しているとはいえ、一定の放射能濃度はありますので、それは回収をする

【転載情報】そもそも総研(2016.6.23)(文字起こし)_a0008617_16394777.jpg

玉川「回収・・・。流れ出たとすると、そのすべてを回収するというのは、なかなか難しいと思います。流れ出た後、それが乾いて、例えば、それが舞い上がってということもある。その場合に(作業員や周辺住民の)内部被ばくということも考えられると思いますが。」

山田「一番の大前提は、やはり、そういうようなことが起こらないような所で利用するということかと思っていますが」

(※注:ここで玉川さん、大苦笑(^^;;))

山田「今回の場合であれば、そこを回収する作業員の被ばくも含めて評価をしております」

玉川「外部被ばく、内部被ばく、どれくらいの見積もりですか?」

山田「外部被ばくも、内部被ばくも、作業員一人にとって、ある特定の作業員を想定してとなっているので、そこは少し専門家と議論を確認していただきながらやっているので、そこは大丈夫だと思っております。」

(ナレーション)
「環境省によると、災害などで破損などが生じた場合、復旧作業などにあたる作業員の被ばくの線量は、外部被ばくや、粉塵の吸入などの内部被ばくを合わせても、年間1ミリシーベルト以下になるとしています。」

玉川「いわゆる汚染土を公共工事で使うという時には、必ず地元には『ここで使います』ということを言うわけですか?」

山田「そうですね。実際使う時には当然地元のご理解が一番重要だと考えていますので、実際、どこで使われるというのは、基準とはまた別に、地元の方にどうやってご理解頂けるかというところにかかってくるかと思います。」

玉川「住民の許可も得るということですか?」

山田「許可というのがどのような形態かにもよりますが、当然、地元の方にはご理解いただかないと、知らない間に使っていたということになると、こういう形態ですので、当然(地元の理解は)必要なことかと思っています」

玉川「反対運動があっても『いやいや、それは使いますよ』ということはあるんですか?」

山田「こちらから無理やり汚染土を押し付けるということはしないという方針で、ご理解をいただいたところに使うということを考えております」

【転載情報】そもそも総研(2016.6.23)(文字起こし)_a0008617_1639264.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<スタジオ>

玉川「まずは安全性の部分なんですけども、いかがでした?」

高木美保「うちは2年前、軽線量ですけども除染をしたんですね。その時に、除染した土はどうするんですか、と聞いたら、敷地内に穴を掘って埋めるんですよ。でも、埋められない方っているんですね、敷地が狭くて。そうすると、包んで置いておくんです。で、その後、年に一度とか半年に一度、洩れてないか、安全かということを検査に来てくださるんですかと聞いたら、それは手が回りませんと。そこから考えると、例えば災害で壊れそうなところに使えないという事になれば、公共事業ですから、建物の土台とかに使ってくるんだと思うんですけど、そういうところに子どもたちも行ったりしますよね。で、なんでうちが2年前に順番が回ってきたかというと、子どもたちとか公共の場所を優先的に除染されるから遅かったわけですよ。除染の時はそういうことを大事にしているのに、今度使う場合には、住民の方たちの使う場所、子どもたちの使う場所に、そういったものが使われちゃう可能性ってちょっと今見えてくるので、矛盾を感じてるんです」

玉川「今のところ、防潮堤とか、道路の盛り土の下に使うということしか言ってないんです。それ以外の使い道は想定していないということは環境省は言っているんですね。ポイントとしては『災害が起きない場所で使う』って言ってるんです」

羽鳥「そこがどこなのか・・・」

高木「そんな場所あるんですか?」

羽鳥「そうですよね」

玉川「そんな場所、わかります?こんな、地震だ、水害だ、ってある国で。」

(※注:羽鳥他、全員苦笑(^^;))

玉川「それから、流出した場合は回収するって言ってるんだけど、回収できるって言いきれるんですかって、僕なんか思ったんですけど」

高木「水に入っちゃったらどうするんですか?」

玉川「海とかねえ。ちょっとねえ、だから僕も、行って話をまず、これ、一回戦ですから、まだ話をお伺いする段階ですから」

高木「急にこの話が出てきたみたいな感じがするんですけど」

玉川「まさにそこで、なんで30年間置けるものを、わざわざ全国に、ってとこなんで、そこもちょっとポイントになるんで、VTR」

<VTR>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

玉川「今(仮置場に)ある汚染土というのは、中間貯蔵施設では置ききれないものなのですか」

山田「それは全て入るように設計をして準備を進めています。」

玉川「だとすると、中間貯蔵施設、30年置けるわけですよ。それなのに、全国で公共事業で汚染土を公共事業で使おうっていうのは、なぜなんですか?」

山田「最終処分に向けまして、今、除染で出てくる土壌というのが、最大で2200万㎥と予測をしていますが、それが量として非常に大きいものですので、その前に再生利用して減らすことができれば、最終処分もより効率的にできるのかと思っています。」

(ナレーション)
「候補地のめどが立たない最終処分場への搬入を減らすために、公共事業で利用すると語る環境省。理由は、それだけなのでしょうか?」

玉川「そもそも、最終処分場を福島県外にと決めた理由はなんなんですか?」

山田「そこは福島県の方に過度な負担をおかけしていると、国会に審議をしていただいてそうなっておるんですけども」


衆院予算委(2011年11月8日)
細野豪志(環境・原発事故担当大臣(当時))
「福島だけに負担を押し付けるということは、私はやるべきではないと思いますし」


【転載情報】そもそも総研(2016.6.23)(文字起こし)_a0008617_16401555.jpg

(ナレーション)
「中間貯蔵施設におさまる土を、あえて、全国に分散させる理由。その意味は、どこにあるのでしょうか?」

玉川「福島第一原発の事故によって、福島の人々を中心に非常につらい思いをされていると思いますが、でも、中間貯蔵施設は福島県の中に今、作ろうとしている。そういうものを、被ばくがほとんどない地域に、あえて汚染されたものを持っていくということの倫理的な意味というのは考えましたか、環境省は?」

山田「倫理的な意味というのは、なかなか答えるのは難しいですが、我々としては、福島県に過度な負担をかけているということもありまして」

(ナレーション)
「環境省が語る、福島県民への過度な負担。それはかつて、国会でのやりとりにも」

(衆院予算委 2011年11月8日)
自民党 吉野正芳衆院議員
「福島県内には最終処分場は作らないと決定をした。では、どこにつくるんですか。当てはあるんですか?」

細野豪志(環境・原発事故担当大臣(当時))
「30年以内にどこに持っていくかということについては、まだ決まっているわけではありませんが、福島だけに負担を押し付けるということは、私はやるべきではないと思います
し、総理にもそういうご判断をいただきましたので、そういった方針で臨んでまいりたいと考えております」

玉川「こういう言い方をすると、非常に福島の方に申し訳ないかもしれないけれど、最終処分場を福島県以外にしたというのは、もしかしたらこの事故は福島県の人だけじゃなくて日本全体で責任を取ってくれよということですか」

山田「環境省でそういうような意思を示したという話ではないと思うので、なかなか私の口からお答えしづらいところがありますが、『県外最終処分』という趣旨は過度に福島県の方に負担をおかけしたということで、30年という年限を区切ってそれを県外に持って行きます、そういう趣旨だと」

【転載情報】そもそも総研(2016.6.23)(文字起こし)_a0008617_16405864.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<スタジオ>

玉川「これは取材感として言うんですけども、なんでわざわざ全国にっていうことは、一つは、最終処分場を決めるって言ってるんですけど、決まるめどすら立ってないわけですよね。そうすると、最終処分場、本当にできるんだろうか、という中で、ある種、もう一つの最終処分っていう形で、公共事業っていう形で、汚染の少ないものくらいは、全国で処理をするっていう事なんじゃないのかなっていうのが一点と、なんでこんなに福島県民だけがつらい思いをしてるんだと、原発の事故に関して、日本全体の責任じゃないかと、とはいっても、汚染されてるのは福島県なんだから、福島県の中で全部やればいいじゃないかと福島以外の人は思うわけですよね。そういう部分で見てくると、これ本当に、沖縄の問題と一緒だなと。構図的に。沖縄以外ないんだから、沖縄でやってよ、福島以外ないんだから、福島でやってよ、そういう風な部分が透けて見えてきたりして、どうですか?」

高木「例えば、電力会社が有志で土地を提供して、うちは原子力発電やってますから、ここに埋めてもいいですとかっていう、有志の方は出ないんですかね」

玉川「出てほしいと思うんだけどなあ。

今日の結びです。
『結局、原発事故が起きるっていうのは、日本全国につきつけられる問題』
うちはもう、原発事故から遠いんで関係ありません、っていう話では済まない、
と。
原発事故が起きるって、そういうことなんだと、ということを私は今日感じたんですが、いかがでしょうか」

(了)


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# by azarashi_salad | 2016-07-02 16:25 | 社会 <:/p>

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