ちょっと きゅうけい チュー
大きなまくらみたいなそれは
毛糸玉ですね。
なんだかとても気持ちがよさそう。
作者は小学4年生の女の子。水彩。
この足のなげだしかたで
すぐにわかりました。
つりさげられて足をぷらんぷらんとさせている、
そんな人形にちがいありません。
きゅうけいするなら、
リラックスできるところがいいなぁ。
どお? 黄色のこの毛糸玉。
ソファーにみえるでしょう?
わたしはブルー。
まくらにしてうとうと。
ゆめの国にさそってくれるような、
そんなお花がほしいなぁ。
だったらふたりがだいすきな
あの花ね。
花のかおりが
しゃぼんだまみたいにとんで、
ときどきパチンと
われたりして・・ああ、いいかおり!
きゅうけいチューの人形の夢が
作者の夢にかさなりました。
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。
ペアルックのネズミさんを
ちょっとずらしておく。
ただそれだけのところから
思ってもみなかった
こんなにかわいらしい世界がひろがってくれました。
すぐにわかりました。
つりさげられて足をぷらんぷらんとさせている、
そんな人形にちがいありません。
きゅうけいするなら、
リラックスできるところがいいなぁ。
どお? 黄色のこの毛糸玉。
ソファーにみえるでしょう?
わたしはブルー。
まくらにしてうとうと。
ゆめの国にさそってくれるような、
そんなお花がほしいなぁ。
だったらふたりがだいすきな
あの花ね。
花のかおりが
しゃぼんだまみたいにとんで、
ときどきパチンと
われたりして・・ああ、いいかおり!
きゅうけいチューの人形の夢が
作者の夢にかさなりました。
少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。
ペアルックのネズミさんを
ちょっとずらしておく。
ただそれだけのところから
思ってもみなかった
こんなにかわいらしい世界がひろがってくれました。