おまつりの夕ぐれ

ひぐれがはやいので、
秋のおまつりは夏まつりとはちがって、
気がつけば
夕やみがせまっていたりします。
作者は小学5年生の女の子。鉛筆淡彩。

以前のおまつりは
たくさんの屋台が出ていて、
おいしそうな匂いがあたりにたちこめ、
まっすぐなんて歩けなかった・・。
両親からはいろいろと聞かされたりしていました。
いまとはずいぶんちがうなぁ。

でもこの夜空だけは同じはず。
さいごのかがやきが
夕景色にかわっていくようすを、
何本もの交差する線のうえに
群青にちかいブルーをうすくのせ、
版画のようなふしぎな空間をつくりだしています。

一列にならんだちょうちんの
大きさとならび方だけで、
はるかむこうまでが立体的にみえるように表現しました。

てまえにある丸いものは
ヨーヨーだそうです。
小さなときにはよろこんであそんでいたヨーヨー。
それを遠近感をだすための道具として使う。
こんなところにも
ヨーヨーだそうです。
小さなときにはよろこんであそんでいたヨーヨー。
それを遠近感をだすための道具として使う。
こんなところにも
作者のものを見る目の成長を
感じることができます。

感じることができます。

少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

町内のおまつりは
いまでは大きなイベントではありません。
でも大小にかぎらず
そうしたものの終わりには共通した
心の動きがあります。
夕ぐれと、
はるかむこうまでつながっている
ちょうちんの列のなかに、
そうした心情をこめた
とてもすてきな作品になりました。

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