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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第115回

「VAIO Pro 11 | red edition」をテスト 外観編

ソニーの本気—Haswell世代でVAIOはどう変わったか?

2013年06月15日 15時30分更新

文● 西田 宗千佳

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「VAIO | red edition」ならではの特別な加工

 VAIO Pro 11 | red editionのボディデザインは、手前が最薄となる「ごく緩いくさび形」だ。このため、パームレスト部と床面の段差が低く、使い勝手は良好に感じる。タッチパッドは広めで、操作感も良い。また、タッチパッド内にはNFCが仕込まれている。スマートフォンやヘッドホン、マウスなどのNFC機器との連携を考えると、使いやすい場所だ。

 キーボードは、サイズ的にも配列的にもまったく問題ない。タイプ感は少々ストロークが深い「ふかっと」した感触。グニャグニャしているわけではないのでタイプ感は悪くないと思うが、筆者はもう少し軽い「スカッ」としたものの方が好みではある。キーボードバックライトももちろん搭載されている。これだけ薄い機種でも、キーボードバックライトやストロークの深さなどを犠牲にしていないことは、プラスの評価と考えていい。

キーボード部。パームレスト部はアルミのヘアライン仕上げ。タッチパッド部にはNFCが組み込まれている。

キーボードバックライトを内蔵。

 VAIO Pro 11 | red editionは非常に軽いモデルだが、だからといって美観の面での工夫を捨てたものにはなっていない。アルミの銘板をエッジに配置し(これはあきらかに重量面では不利だ)、カーボンの角を曲げ加工して六角形のフォルムを作り、パームレストもアルミのヘアライン仕上げ。底面にもVAIOロゴがあり、放熱なども見当たらない。

 特に「VAIO | red edition」の場合には、赤く塗装してあるだけでなく、最上面のクリアコーティングでも、平滑性にこだわった仕上げがなされている。仕上げの工程は、通常のモデルとは異なるという。赤という色の好みはあるだろうが、仕上げの丁寧さには好感を持たざるを得ない。

本体天板。カーボンの天板を加工し、さらにそこに3層の「赤」と「クリアー」の層が丁寧に重ねられている

本体底面。穴や出っ張りのない美しい底面だが、そこに丁寧な光沢処理がなされている

 なお、今回「VAIO | red edition」は、まずPro 11/13、Duo 13の3機種が登場するのだが、その「赤」の色味はほぼ同じ。素材が異なる機種で色味を合わせるのは大変だったはずだ。実際各機種の色コーティングも1層ではなく、赤系だけで3層あるという。

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