東芝がこの春、特に力を入れた製品が「dynabook KIRA V832」だ。「KIRA」という新サブブランドを用意したこと、Windowsを搭載したモバイルPCとしては破格な、WQHD(2560×1440ドット)の高解像度液晶ディスプレーを搭載したことで注目されている。だが、KIRA V832は、スペック先行で開発された製品ではない。東芝が「パソコンの売れ方」を分析した上で、そのあり方を見直すために投げた、ある意味「渾身の球」だった。
東芝がKIRAに込めたかったものは何か? そして、それはどう製品に反映されているのだろうか? 同社でKIRAの開発を担当した人々に話を聞いた。(以下敬称略)
主なスペック | ||
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製品名 | dynabook KIRA V832 | dynabook KIRA V832 Webオリジナルモデル |
価格 | オープンプライス(店頭想定価格17万円前後) | オープンプライス(オフィスあり店頭想定価格19万円前後、オフィスなし17万円前後) |
CPU | Intel Core i5-3337U(1.8GHz) | Intel Core i7-3537U(2GHz) |
チップセット | Mobile Intel HM76 Express | |
メインメモリー | 8GB | |
ディスプレー(最大解像度) | 13.3型ワイド(2560×1440ドット/WQHD)、静電式タッチパネル(10点) | |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) | |
ストレージ | 128GB SSD(128GB×1) | 約256GB SSD |
光学式ドライブ | — | |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n) | |
インターフェース | USB 3.0端子×3、HDMI端子、Bluetooth 4.0、92万画素ウェブカメラ、WiDiなど | |
ブリッジメディアスロット | SDメモリーカード対応 | |
テレビ機能 | — | |
サウンド機能 | harman/kardonステレオスピーカー、dts Studio Sound | |
本体サイズ/重量 | 約幅316×奥行き207×高さ9.5〜19.8mm/約1.35kg | |
バッテリー駆動時間 | 約9.5時間 | |
OS | Windows 8(64bit) | Windows 8 Pro(64bit) |
オフィスソフト | Microsoft Office Home and Business 2013 | Microsoft Office Home and Business 2013/なし |
主要ソフト | Adobe Photoshop Elements 11/Adobe Premiere Elements 11 |
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