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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第114回

東芝開発陣に聞く

渾身の「dynabook KIRA V832」はどう生まれたのか?

2013年06月06日 11時00分更新

文● 西田 宗千佳

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 東芝がこの春、特に力を入れた製品が「dynabook KIRA V832」だ。「KIRA」という新サブブランドを用意したこと、Windowsを搭載したモバイルPCとしては破格な、WQHD(2560×1440ドット)の高解像度液晶ディスプレーを搭載したことで注目されている。だが、KIRA V832は、スペック先行で開発された製品ではない。東芝が「パソコンの売れ方」を分析した上で、そのあり方を見直すために投げた、ある意味「渾身の球」だった。

最大解像度2560×1440ドット(WQHD)の13.3型ウルトラブック「dynabook KIRA V832」

 東芝がKIRAに込めたかったものは何か? そして、それはどう製品に反映されているのだろうか? 同社でKIRAの開発を担当した人々に話を聞いた。(以下敬称略)

左から、設計開発センター デジタルプロダクツ&サービス設計第一部 グループ長 古賀裕一氏、商品統括部 コンシューマPC商品部 主務 高草木将彦氏、デザインセンター デジタルプロダクツデザイン担当 参事 杉山宏樹氏、コンピュータグループ 新製品開発担当 プリンシパルエンジニア 木崎茂氏、コンピュータグループ 新製品開発担当 シニアエンジニア 八矢好司氏、設計開発センター デジタルプロダクツ&サービス設計第一部 佐藤努氏、設計開発センター デジタルプロダクツ&サービス設計第三部 辻和彦氏、共通ハードウェアセンター メカデザイン技術担当 メカデザイン第二チーム シニアエンジニア 立道篤史氏、プラットフォーム&ソリューション開発センター プラットフォーム&ソリューション設計第一部 高山俊輔氏

主なスペック
製品名 dynabook KIRA V832 dynabook KIRA V832 Webオリジナルモデル
価格 オープンプライス(店頭想定価格17万円前後) オープンプライス(オフィスあり店頭想定価格19万円前後、オフィスなし17万円前後)
CPU Intel Core i5-3337U(1.8GHz) Intel Core i7-3537U(2GHz)
チップセット Mobile Intel HM76 Express
メインメモリー 8GB
ディスプレー(最大解像度) 13.3型ワイド(2560×1440ドット/WQHD)、静電式タッチパネル(10点)
グラフィックス機能 Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ストレージ 128GB SSD(128GB×1) 約256GB SSD
光学式ドライブ
通信機能 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)
インターフェース USB 3.0端子×3、HDMI端子、Bluetooth 4.0、92万画素ウェブカメラ、WiDiなど
ブリッジメディアスロット SDメモリーカード対応
テレビ機能
サウンド機能 harman/kardonステレオスピーカー、dts Studio Sound
本体サイズ/重量 約幅316×奥行き207×高さ9.5〜19.8mm/約1.35kg
バッテリー駆動時間 約9.5時間
OS Windows 8(64bit) Windows 8 Pro(64bit)
オフィスソフト Microsoft Office Home and Business 2013 Microsoft Office Home and Business 2013/なし
主要ソフト Adobe Photoshop Elements 11/Adobe Premiere Elements 11

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