クアッドコア・デュアルコアが乱立する
ノート向けCPU
ノートパソコン向けの第2世代Core iシリーズは、デスクトップ向けとはシリーズ名と機能の分類がまったく異なる点に注意を要する。
CPU名の末尾が「XM」「QM」の場合はクアッドコアCPU、「M」はデュアルコアCPUである。クアッドコアCPUがラインナップされているのは、Core i7シリーズだけだが、Core i7にもデュアルコアCPUは存在する。なお、XMはエクストリーム・エディションとなっている。
またデスクトップ向けと同様に、ノート向けCore i7/i5とCore i3の違いはターボブーストの有無となっているが、デスクトップ向けとは異なり、Core i5でもハイパー・スレッディング・テクノロジーに対応している。
ノート向け Core i7 通常電圧版 | ||||||
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CPU名 | i7-2920XM | i7-2820QM | i7-2720QM | i7-2635QM | i7-2630QM | i7-2620M |
物理コア数 /論理コア数 |
4/8 | 2/4 | ||||
動作周波数 | 2.50GHz | 2.30GHz | 2.20GHz | 2.00GHz | 2.70GHz | |
ターボ・ブースト 最大周波数 |
3.50GHz | 3.40GHz | 3.30GHz | 2.90GHz | 3.40GHz | |
LLC | 8MB | 6MB | 4MB | |||
メモリー速度 | 1600MHz | 1333MHz | ||||
内蔵GPU | HD 3000 | |||||
GPU動作周波数 | 650MHz | |||||
GPU最大周波数 | 1300MHz | 1200MHz | 1100MHz | 1300MHz | ||
TDP | 55W | 45W | 35W |
ノート向け Core i5/i3 通常電圧版 | ||||||
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Core i5 | Core i3 | |||||
CPU名 | i5-2540M | i5-2520M | i5-2410M | i3-2310M | ||
物理コア数/論理コア数 | 2/4 | |||||
動作周波数 | 2.60GHz | 2.50GHz | 2.30GHz | 2.10GHz | ||
ターボ・ブースト 最大周波数 | 3.30GHz | 3.20GHz | 2.90GHz | 非対応 | ||
LLC | 3MB | |||||
メモリー速度 | 1333MHz | |||||
内蔵GPU | HD 3000 | |||||
GPU動作周波数 | 650MHz | |||||
GPU最大周波数 | 1300MHz | 1200MHz | 1100MHz | |||
TDP | 35W |
低電圧/超低電圧版については、ナンバーが「xxx9M」の場合が低電圧版(TDP 25W)、「xxx7M」の場合は超低電圧版(TDP 17W)となっている。第1世代のCore iシリーズのような、「LM」「UM」という末尾での区別はなくなった。
ノート向け 低電圧/超低電圧版 | |||||
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Core i7 | Core i5 | ||||
CPU名 | i7-2649M | i7-2629M | i7-2657M | i7-2617M | i5-2537M |
物理コア数/論理コア数 | 2/4 | ||||
動作周波数 | 2.30GHz | 2.10GHz | 1.60GHz | 1.50GHz | 1.40GHz |
ターボ・ブースト 最大周波数 | 3.20GHz | 3.00GHz | 2.70GHz | 2.60GHz | 2.30GHz |
LLC | 4MB | 3MB | |||
メモリー速度 | 1333MHz | ||||
内蔵GPU | HD 3000 | ||||
GPU動作周波数 | 500MHz | 350MHz | |||
GPU最大周波数 | 1100MHz | 1000MHz | 950MHz | 900MHz | |
TDP | 25W | 17W |
チップセットは5製品が発表
第2世代Core iシリーズと合わせて、「Intel 6シリーズ」チップセットのデスクトップ向け4製品、ノート向け5製品が発表された。従来のIntel 5シリーズとの大きな違いとしては、第2世代Core iシリーズに対応するほか、転送速度6Gbps/秒のSATAインターフェースを搭載した点にある。なお、USB 3.0には対応しない。
デスクトップ向けチップセット
- Intel P67、H67
- コンシューマー製品向けチップセット。メモリーは4DIMMまで。両チップセットともPCIには対応しない。P67はハイエンド向けの位置付けで、CPU内蔵グラフィックスの出力機能がなく、外部に独立GPUが必須。その一方でパフォーマンスチューニング機能が搭載される。
- Intel Q67、B65
- ビジネス製品向けチップセット。コンシューマー向けとは異なりPCIに対応する。メモリーは4DIMMまで。B65はスモールビジネス向けの位置付けで、USBやSATAのポート数がやや少ないといった違いがある。
ノート向けチップセット
- Intel QM67、QS67
- ビジネス製品向けチップセット。vProテクノロジーに対応するなど、高度な管理機能に対応できる。QS67は小型デスクトップパソコン(Small Form Factor)向けとしても位置付けられている。
- Intel HM67、HM65、UM67
- コンシューマ/SMB製品向けチップセット。管理機能以外の機能差は少ない。UM67は低消費電力を求める用途向けとされる。
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