インテルは1日、第2世代Coreプロセッサーと同時に発表した、同CPU用チップセット「Intel 6シリーズ」に設計上の問題があると公表。該当するチップセットの工場出荷を停止、改良されたチップセットの製造を開始したと発表した。
この問題は、Intel 6シリーズチップセットが含むSATAポートの品質が時間経過によって低下するというもので、SATAポートに接続されたHDDや光学ドライブの性能や機能に影響を及ぼすとしている。
米国のニュースサイトAnandTechでは、この問題がチップセット内の、SATA 3Gbpsに対応するポート用の電子回路(PLL)内のトランジスターに起因するとしている。0~5番の6つあるSATAポートのうち、該当するポートは2~5番という。問題が発生するチップセットは、Intel 6シリーズのすべてのもよう。
インテルでは問題を特定して解決策を施したとしており、修正されたチップセットを2月後半より出荷開始、4月までには通常の出荷体制に戻るとしている。問題となるのは、Intel 6チップセットを搭載したパソコンやマザーボードをすでに購入したユーザーへの対応になるが、OEMメーカーと協力して該当製品の返品を受け付け、マザーボードやシステムの変更、交換をサポートするとしている。また、OEMメーカー等からの対応策が公表されるまで、ユーザーはそのまま該当システムを使い続けられるとしている。
現在、秋葉原のパソコンパーツショップでは、すでに該当するチップセット(Intel P67/H67)を搭載したマザーボードの販売を一時中止している販売店もあるもようだ。返品や交換など今後の対応については、追って情報が公開されると思われる。該当製品を購入された方は、販売店等からの対応策情報に注意していただきたい。
なおASCII.jpでは、自作PCコーナーにて、販売店の対応等の続報をお届けする予定である。
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