International CES 2011会場では、5日(現地時間)に発表されたばかりの、Sandy Bridgeこと第2世代Core iシリーズCPU搭載のパソコンが多数出展されている。
今回はその中から、日本でも製品が発売されそうなSandy Bridge搭載ノートやディスプレー一体型デスクトップ(All In One desktop、以下AIO)をまとめてご紹介しよう。なお、本稿で紹介している製品名やスペックはCES会場での展示のもので、日本で発売される製品とは異なる可能性がある。
Sandy搭載VAIO Z後継機や未発表Qosmioが!
ソニー&東芝ブース
特集第6回でもお伝えしたが、ソニーブースでは日本では未発表のSandy Bridge搭載マシンが何台か出展されていた。展示されていたのは、3Dステレオ表示対応の大型ノート「VAIO F」、24インチディスプレー搭載のAIO「VAIO L」、そして名称は公開されていないが、13インチ級モバイルノートと14インチ級ノートの4製品だ。
Sandy Bridgeでは、AIOや省スペース筐体のデスクトップ向けに、低TDPのデスクトップ向けCore i7/5が用意されているのだが、新VAIO Lは従来どおりのモバイル向けCPU(Core i5-2410M)を採用するようだ。ディスプレーはタッチパネルに対応するほか、本体を壁掛けしたりモニターアームに固定できるVESAマウントも用意されている。
3Dステレオ表示対応のパソコンとしては、意外にもVAIOシリーズ初となるのが「VAIO F」だ。筐体のデザインは既存のVAIO Fと比べると、ややシンプルになっている。3D表示対応のため、4倍速の240Hz駆動が可能なLEDバックライト液晶ディスプレーを搭載する点が注目である。性能面でも大きく強化されており、CPUにはCore i7-2630QM(2GHz)を搭載。GPUも最新のGeForce GT 540M(ビデオメモリー1GB)を内蔵するなど、ハイエンドに恥じない製品となっている。
派手な緑色のボディーを身にまとうのは、14インチディスプレーを搭載する2011年発売予定の「VAIO Design Concept PC」。詳細は不明だが、Sandy Bridgeを搭載するほか、バックライトキーボードを備えるらしい。
もう1機種の「VAIO Design Concept PC」は、ハイパフォーマンスモバイルノート「VAIO Z」シリーズの後継機種となる13インチモバイルノートだ。VAIO Zと同様に、GPU切り替え機構「スイッチャブルグラフィックス」のスイッチを、キーボード左上に搭載する。ただし、現行のVAIO Zが非常に凝った設計の三角スイッチを装備していたのに対して(関連記事)、こちらはそれ以前の世代と同じような、左右スライドのみのスイッチに変更されている。
CPUに第2世代Core iシリーズを搭載すること以外の仕様は不明だが、新しいオプションとして、本体の下を覆うように装着する拡張バッテリーが用意される。この拡張バッテリー、面白いことに単体でも充電できる仕組みを用意している。例えば拡張バッテリーとACアダプターを2個ずつ用意して、1台はノート本体につなげて充電しながら、もう1台はバッテリー単独で充電するといった使い方ができるだろう。
一方東芝ブースでは、こちらも日本では未発表のQosmioシリーズや、Satelliteシリーズ(日本でのdynabook TX/EXなどに当たる)の第2世代Core iシリーズ搭載モデルが出展されていた。
そのうちの1機種「Qosmio X505」は、日本では直販方式の東芝ダイレクトでのみ販売されている製品の後継機種だ。18.4インチのディスプレーを搭載し、CPUにはCore i7-2630QM、GPUにはGeForce GTX 460Mを内蔵するというハイエンドマシンとなっている。
そのほかにも、第2世代Core i5とGeForce GT 525Mを搭載する「Satellite M645」。第2世代Core iシリーズとWiMAXを搭載し、7時間以上のバッテリー駆動時間を実現する「Satellite E305」などが出展されていた。これらの機種が日本で販売されるどの製品に当たるのかは不明であるが、日本での販売も期待したい。
また東芝ブースの裸眼式3Dの体験コーナーには、Qosmioのボディーを使った裸眼式3D対応ノートの試作品も展示されていた。あくまで試作機であるが、内蔵ウェブカメラを使用してユーザーの顔を認識し、ユーザーが3D視聴に適したポジションにいる場合は3Dステレオ表示で、それ以外は2Dと、表示の自動切り替え機能を備えていた。
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