本日、3月9日はこのブログを始めてちょうど10年目の日になります。
ちなみに、10年前の記事(2008年3月9日)はこちら。
はじめに: EeePCの軌跡
あれから10年。当時はブログの名前の通り”EeePC 4G-X”を使っておりました。
いやあ、懐かしいですね。今でもこのデザイン、私は好きです。
安いだけではなく手軽に使えるPCということで、かなり重宝しました。枕元でもひざの上でも、全然使えるPC。
当時はいろいろと遊びましたね。内蔵SSDの空き容量を増やしてみたり、安い光学ドライブをつないでみたり、挙句の果てに地デジ録画をしてみたり。
この当時、いわゆるPC情報誌系のEeePCに対する風当たりは強かったですね。概ねネットしか見られない低スペックPC、本物のモバイルにはかなわない、という論調。そのため”ネットブック”なんていう名前がつけられました。
なんというか、このころはまだ(いや今でも)ベンチマーク至上主義で、整数・浮動小数点演算や3D処理の速度をどれだけたたき出したかが重要で、数値が低いネットブックは相手にもされず。
でも高性能の端末はそれなりのお値段で、大体20~30万円。そんな金額、庶民がホイホイと出せるものなのだろうか?
それに、ネットしか見られないスペックがそんなにダメなことなのか?そんな疑問があって、EeePCでできることを書いてみようと思ったのがこのブログを始めたきっかけです。
このときは事あるごとに書いてましたが、自動車でもスポーツカーやミニバン、軽自動車など用途別にいろいろあるのに、PC誌はランボルギーニクラスのものばかりを勧める。そんなもの一般人がほいほいと買えるわけでもないし、オーバースペックであることが多い。当時でもPowerPointやExcelを使う程度ならネットブックレベルのスペックで十分。30万円ものPCを買うより、気楽に持ち歩ける5、6万円クラスのPCの方がいい。
しかし、振り返ってみれば、今やネットブックも通り越して一人一台ポケットにスマホを持ち歩く時代。たった10年で、いつでもどこでもネットを見られる環境が当たり前になりました。
「ネットしか見られない」ではなく「ネットが使える」端末こそが最上というのが今の時代。今ネットブックという言葉は肯定的な意味になりつつありますね(そういう呼び名はもう死語となりつつありますけど)。
まさか10年でここまで変わってしまうとは、この当時の私には思いもよらず。ですがこの時すでにiPhoneは存在し、徐々に勢力を広げつつありました。
ちなみに私がiPhoneを最初に買ったのは、このブログを書き始めて約3年目のこと。
iPhone 4をついに・・・: EeePCの軌跡
2011年2月13日。おりしも、私がパソコン(シャープX1F)を買って25年目のその日でした。
その前にiPadなんてものも買っておりますが。
iPadきたー!: EeePCの軌跡
今では、すっかりiPhone一直線ですね。
ただし、そろそろ飽きてきたのも事実。先進性が薄れてきたのは否めません。スマホの追っかけはそろそろ終了ですかね。
ところで、モバイル機器ばかりがこのブログネタではありません。私の仕事柄、計算技術関連も多いです。
例えば、並列計算にチャレンジしたり
EeePC並列計算機化計画: EeePCの軌跡
最近では、ディープラーニングにはまっております。
TensorFlow+KerasでSSDを独自データで使えるようにしてみた: EeePCの軌跡
膨大な演算を好むくせに、モバイル機器が大好きという、幅が広いのか、節操がないのか、ともかくそういう記事を書き続けてまいりました。
2008年当時は、モバイル機器ではネットブックが新しい風を吹き込み、iPhoneがスマートフォンの形を作りつつある時代でした。
計算機業界では、ちょうどMPPによる並列計算が絶頂期を迎えていた頃。
それが10年経ってみると、モバイル機器といえばスマホ。iPhoneもずいぶんと進化しました。
計算機分野では、ディープラーニング、人工知能のおかげでまさにNVIDIAのGPUが絶頂期を迎えています。
ブログを書く目的は、当初は自己主張だったのですが、今は記事を書くことで最新の情報をキャッチするという方向に変わってきております。
ブログ記事を書きながら、それ自体が情報収集の動機になり、世の中の流れを知るきっかけになっております。
気が付けば、あっちこっちから情報を仕入れるのが癖になってますね。これが今の仕事で、とても役に立っております。
ところで、この先10年はどうなるんでしょう?
全く読めませんが、コモディティ化したスマホとより進んだAI技術が世の中を席巻しているものと思われます。PCは・・・どうでしょうね?もちろん残るとは思いますが、数は減るような気がします。
あと10年先まで、私はブログを続けられるでしょうかね?
少なくとも、サラリーマンである限りは、続けていくつもりです。
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