1993年3月号ベーマガを見て現在を思う
先日”電子工作マガジン”に復活した”ベーマガ”を紹介しましたが、その際に引っ張り出した1993年3月号のマイコンBASICマガジンをちょっと読んでみました。
電子工作マガジンと並べるとこんな感じ。
一回り大きいですね、ベーマガ。
なお、これが私の所有する最古のパソコン誌。それ以前のものは親に捨てられたので、残ってません。残念。
とはいえ、22年前の雑誌。やはり時代を感じさせます。
20~30万円は当たり前の時代。10万円台のノートPCが安く見えます。
ちょうどこのとき発売されたのがこの”98FELLOW”というシリーズ。
98にしては低価格な20万円ほどで発売。
これを買ってしばらくして、私も購入しました、98BX。
しかしこの頃既に10万円を切ったパソコンてのがあったわけで。
386搭載のDOS/V機が話題でしたが、この”Amiga1200”も一部マニアの間では衝撃的な出来事だったようです。
ベーマガの「Amiga探偵団」という記事、私はこれ以上のAmiga愛を感じる記事を知りません。危うく手を出すところでした、Amiga。
こちらは今の”電子工作マガジン”の広告。
比べる対象がなんですが、22年前当時のコンピューターをはるかに凌駕する性能のボードがなんと5000円台で売られてます。
そうでなくても、いまどきのPCは2万円タブレットや3~5万円ノートPCが当たり前になってます。
こうしてみると、この20年でコンピューターの価値って相当下がりましたね。
とまあ、この20年のテクノロジーの進化を感じずにはいられないわけですけど。
一方で変わらないものもあるんですよね。
例えばこのイラスト。
これを見て感じることは、今も昔も絵師さんは健在ですね、と言う事実。
活躍の場を雑誌からTwitterなどに変えているだけで、人を魅了する力は変わらないようです。
この頃からあったんですよね。顔文字。まだパソコン通信しかなかった時代でしたが、既にこのレベルの顔文字が普及してました。
当時は”顔マーク”と呼んでますけど、これらは今でも使われてますね。
演算能力もストレージ容量も数万倍に増えてるコンピューターが蔓延する時代になっても人間のやることはあまり変わらないようです。まあ、人間が進化したわけではないですから、当たり前なのかもしれません。
このころはちょうどパソコン教育の導入が進んだ時代。
学校の先生がついていけるかどうかなど、議論されてた時代でしたが、いつの時代でも子供の順応性の高さには舌を巻くしかないという事実をうまく言い表わしたひとコマ。
あれから20年経ってますけど、今でも教育現場でのコンピュータ導入が劇的に進んだという感じはありませんね。相変わらず子供の順応性任せな気がします。
20年前と言えば、コンピューターの普及により人々の生活が大きく変わり、テクノロジーの進化がより高度なコンピューター活用の道を開くと信じられていた時代。
ところが肝心の人間の方が進化しなかったため、CPU性能の高いPCよりも、より身近により直感的に操作できるスマホの方へ移行してしまった感があります。
別にコンピューターを使えない人を批判しているわけではなくて、これが本来の人間のとるべき行動だったと言いたいだけなんですが。
ということは、次にスマホを超える何かが生まれるとしたらそれはより人間の感性に直結した何かを持ったデバイスなんでしょうね。
それがロビ君の発展版なのか、それともApple Watchなのか、今はまだ答えが出てません。
確実にいえることは、そういうテクノロジーが出たら私は真っ先に買いに走るということでしょうが。
”温故知新”という言葉がありますけど、この言葉決して最新テクノロジーの塊であるコンピュータ業界にも無縁ではないようです。
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コメント
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このベーマガに載っていたAMIGA1200に魅了された者です。
この記事のおかげでずっと探していたAMIGA1200の広告(ミックジャパンの)が見つかりそうです。
AMIGA1200、かなり癖がありますが、いいPCですよ。
投稿: ペケマン | 2016年11月11日 (金) 13時02分
こんにちは、ペケマンさん。
この記事はほんとAMIGA愛が込められてて、私もいつかはAMIGA1200買おうと思ったものです。残念ながら、未だに実現しておりませんが。
今のPCは道具という感覚ですけど、この頃は一台一台に思い入れがあるというか、道具というより相棒と呼んだ方がふさわしい存在でしたね。そういうPCに出会いたいものです。
投稿: arkouji | 2016年11月12日 (土) 06時33分