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2009年7月 4日 (土)

大人の科学:GMC-4

このブログを読んでいただくと多分いやでもわかりますが、私はコンピュータ好きです。

しかも、小さいものには目がありません

なので、こんなものを本屋で見た日にはIYH!せずにはいられません

Dsc01449

これまで決して手をつけなかった「大人の科学」シリーズ。手をつけたら最後、「パンドラの箱」を開けてしまうような気がして我慢してきたのですが・・・

とうとうこの物欲と禁欲のバランスが崩壊してしまいました。

このVol.24の付録のマイコン、GMC-4というんだそうで、30年前の電子ブロックFX-マイコンのマイコン部分のみの機能を持っているようです。

Dsc01450

まず、本の中身はこんな感じ。マイコン時代の歴史が載せられています。

そして本命のGMC-4はこれ。

Dsc01452

半完成品で、ねじを6本締めるのと、両面テープでキーボード部分を作る必要があります。

まあ、キーボードといっても、見てのとおり0~Fと数個のキーがあるだけですが・・・

Dsc01453

表示装置は7個のLEDと1個の数字パネル、スピーカーが一個、そしてこれらを束ねるのは4ビットのCPU。

メモリは・・・これは何バイトというんでしょうか?00~4Fまでがプログラム用のアドレスだそうです。つまり、80個程度の命令まで入る?ということなんでしょうかねぇ。

このGMC-4、使うには下のようなプログラムを入力してやる必要があります。

Dsc01456

(1) まず、プログラムのフローチャートを作ります(上の写真の左側のようなもの。ここでは15秒カウントするプログラムです)

(2) これに見合った命令コードを作り、ひたすら打ち込みます。

右側にプログラムがのっていますが・・・これをどう入力するのかというと・・・

まず「Reset」 - 「A」を押す - 「INCL」を押す - 「1」を押す - 「INCL」を押す ・・・

という順番に入力することで、メモリ上のアドレス00から順にA、1、8、9、・・・てな具合に命令が収められていきます。

一番最初の「A」「1」とは、「Yレジスタに1を代入する」という意味の命令です。

なんのこっちゃか、わかりませんね。

他にも「Aレジスタに○を代入する」「AレジスタとYレジスタの値を入れ替える」「Aレジスタの値を数字LEDに表示する」・・・人間様にはさっぱりなコマンドが0~F(16個の数字)に割り振られています。

これの組み合わせだけで、プログラムを作るというわけです。

意味不明ですが、コンピュータにしてみるとこちらのほうがわかりやすい言葉なわけです。これをマシン語、機械語とも呼んでいます。

この4ビットマイコンだけが特別変な命令コードなわけではありません。IntelのCPUだって基本的にはこんなものです。ただ、圧倒的に機能が多いですが。

よくC言語といったプログラム言語がありますが、あれにしたってコンピュータから見ると意味不明な言語。これをコンパイル、OSを介してこうした人間から見ると意味不明な言葉に直して動かしているわけです。

まあ、コンピュータがどういう基本原理で動いているかを学習するにはいい機械です。

問題は、ストレージ装置が一切ないので、一生懸命打ち込んだプログラムは電源オフとともに一切が消えてしまいます

ちなみにサンプルプログラムが7つほど収められており、ショートカットキーで呼び出せます。プログラムが作れなくても一応遊べます。

付録はもちろん、マイコンの歴史が書かれた部分などは書籍としてもかなりいい出来ですね。楽天ブックスでも発売中です。

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コメント

ども。

私も大人の科学マガジンは愛読しています。
今号も4bitマイコンということで、おぉっ!と触手が伸び掛かりました。

8bitMCUが数百円で手に入るようになり、アセンブラで飽きたらGCCで開発すれば良いという、贅沢な時代になりました。

「少年」時代に愛読してました(笑
何だか久しいですね~(^^)

しかし、マイコンが付録とは
かなり遊べそうで良いですね!

私も久しぶりに「大人の科学」読もうかなぁ~♪

こんにちは、Akiraさん。
昔持っていたポケコンでアセンブラを学習するための機能がついていましたが、あれを思い出してしまいました。
といっても、その当時は特に何もしないで終わってしまいましたが。
それにしても、TK-80を使っていた人たちの偉大さがよくわかります。これに近いインターフェースだけでプログラムを組んでいたんですよね。ほんとすごいです。

こんにちは、のりゅーさん。
さすがに自前のプログラムをつくろうというところまでいけませんが、飾りにするだけでもかっこよさそうなのでつい買ってしまいました。
なぜか子供が気にいってしまいました。サンプルプログラムのタイマーがお気に入りです。
IYH!してもたかだか数千円(私にはつらい金額ですが)なので、一度手をつけたら今度は・・・と考えてしまいそうです。ちなみに今度は真空管ラジオがほしいですね。

初めまして
4bitワンボードマイコンですね。
こちらは毎日覗いてるんですが、こういうモノの話題になると
つい気持ちが高ぶりコメントしてしまいます。

4bitCPUなので命令数も少ないですし
気楽にマイコンの動作が分かりますねぇ。
1981年にシャープの8bitパソコン(mz-2000)と
雑誌のOh!mz~Oh!Xで楽しませてもらった世代です。

雑誌の機械語のダンプリストを一心不乱に打ち込み
ちゃんと動いたときの嬉しさ・達成感、

数キロバイトのデータを打ち込んでたった1バイトの間違いで暴走!
なんてことも沢山やらかしました。
50歳を目の前にして、あの頃の気力はもう無理ですが

4bitワンボードマイコン・・・とても魅力的です。

それでは今後ともよろしくお願いします、またお邪魔します。

こんにちは。
おもしろそうな情報、ありがとうございます。
さっそく買い求めたいところですが、ネットで検索したら「FX-マイコン シミュレータ」と
いう似たような動作のものがあったので、取りあえずそれで遊んでからにしようと思い
ます。(ハードに触る楽しみはありませんが・・・。)

マシンコードの入力って、アセンブラーよりは遙かに大変ですね。
プログラミングということに刺激され、SHARPのポケコン PC-1500に電池を入れ動か
してみました。

こんにちは、enuteaさん。
私は1986年に買ったX1Fが初パソコンなのですが、Oh!MZ~Oh!Xを時々買っていました。
唯一マシン語コードを打ち終えたものは、X1用”拡張漢字BASIC”という、少しまともな日本語入力機能をHuBASICに備えるというものでした。これでBASICプログラムを作ると、日本語表示が簡単に作れるので重宝しました。奇跡的に一発で動きましたね。
ちなみにこの4ビットマイコン、さっそくプログラム打ち込みミスで暴走させてしまいました。無限ループに落ちてしまいました。案外楽しいですね。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

こんにちは、mura74さん。
FX-マイコンシミュレータっていうのがあるんですね。私も落としてみようかなあ・・・
でもこのマイコン、飾りとしておいて置くだけでもいいですね。なかなか渋いです。
かなり原始的なのですが、かえって制約が多いほうが燃えてしまいますね。何かプログラムを作ってみようと思っていますが・・・肝心のアイデアが思いつきません。
高校時代はX1やポケコン(PC-1440というのを持っていました)でいろいろBASICプログラムを作ったんですが・・・年をとると柔軟性がなくなるのがよくわかります。

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